お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2014年12月20日

チュートルマン作戦



これが「チュートルマン」です。 

頼りになりそうな響き。
謎の赤い薔薇が余裕を感じさせます。

 
チュートルマンとは何か?
チューの捕獲器です。

お勝手でしまい忘れた大根をかじるぐらいならいいんです。でも家の柱をかじったり、壁に穴をあけたり、何より天井裏で電線を噛んだりしたらどうしようと、ハラハラします。また私があちこちの部屋に積み上げている物々……手間暇かけて買い集めた古いオモチャや本や布などを汚されたり食いちぎられたら困ります。(あちこちで物音がするのですが、どうなっているか知るのが怖くて見に行くのも嫌です。)

去年の2月頃だったか、朝お風呂の脱衣場で一匹果てていて、我が家のチューが自然消滅しました。したと思いました。あああ、よかった! ところが秋の終わり頃に新しいのが住みついてしまいました。古い家はチューが寄ってくるのです。今時のナントカハウスみたいな家は入る隙間もないでしょうけど。住宅街で古い家を壊すと、住んでいたチューが近くの古い家に引越すともいいます。(前のチューも隣家から来たと思われます。)いずれにせよこんどのは種類が違うようで、年がら年中ピーピーよく鳴きます。それまでのチューはお勝手やお風呂場に出てきただけですが、こんどのは所かまわず走り回ります。畳の部屋をすごい速さで横切ります。あ、あ、信じられなーい!!! だから通り道にベタベタを置くとタンスの上を走っていきます。タンスの上にも置くと反対側を走ります。(ベタベタを一番踏んでるのは私じゃないかと嫌になります。)そして人間を尻目に見たことないぐらい大きくデブっていくのでした。しかもある頃から二匹で仲良く走り回るのを見かけました。ほんとにマンガですよ、お勝手口や縁側を二匹が前後に並んでピョンピョン跳び回っているなんて。そして子孫繁栄ですわ…… 

私はこれまでも心を鬼にして立ち向かってきました。一番効くのはベタベタです。 でもこれにひっかかるのはチビチューだけです。それも半年に1度ぐらい。 足をとられると鳴いて仲間に危険を知らせるからだそうです。この夏は薬屋さんでこういうのをみつけ、試しました。

ひとくち食べれば効く
コワイデスネー。
でも食べなきゃ意味ないのです。

(たしか2500円で買いましたが、
え、アマゾンだと1700円ですか……)



こないだうち私はアマゾンでいろいろ買物をしたのですが、面白そうな物をイモヅル式に見ていた時にたまたま見つけたのが「チュートルマン」でした。商品説明と購入者のレビューを読み、さっそく購入しました。

チュートルマンが届いてしばらくは、暗い所がいいだろうと廊下に置きましたが全然だめでした。冬ですから寒い廊下など通らないのかもしれません。やはり常駐しているお勝手でしょう。日頃もの音をたてている、壁ぎわのゴチャゴチャした所に置きました。数えていませんが4日目か5日目でしょうか、今日かかりました! やった、やった、やった、やった、うっれしー!

チュートルマンの説明書によると、チューは罠にかかっても真っ暗なので安心しているそうです。(鳴いて仲間に危険を知らせることがない。)しかしうちのチューはひっきりなしに動いていてカチャカチャ音がしっぱなしです。でもベタベタにかかったチューのようには鳴かないから、遊んでいるのでしょうか。

さて、チュートルマンでチューを捕えた後はどうするのか。

水攻めです。チューの入ったチュートルマンを専用の別容器に入れて水を満たして溺死させるのです。仕方ありません。困っているのですから。明日は日曜日。水攻めをして月曜日のゴミに出します。

同様のネズミ捕りが他のメーカーからも出ています。どちらも効くと思いますが、私は名前にひかれてこちらを買いました。

● チュートルマン 中島利器
● 新型ネズミ捕獲器 栄工業

翌朝、
チューを水攻めにする際に手際が悪くて逃げられました。トホホ…… 

教訓:(1)捕まえたら早く水攻めにする。
   (2)予めロックの練習をして、本番は手際良く。

つづく  


2014年12月19日

ストーブとヒーター

 

英語だと、部屋を暖めるだけの暖房器具が「ヒーター」、暖房の熱源で調理もできるのが「ストーブ」、だそうです。ナルホド。私は文句なしにストーブが好きです。やかんをかけてお湯をわかせばいつでもお茶が飲めるし、水蒸気が空気を潤します。何時間もかかる煮込み料理もストーブにのせておけば、お勝手のガスの口を長い時間占領せずにすみます。

先月昔ながらの石油ストーブを買いました。トヨトミのRS-29Eです。(品番のEは今年生産したという意味。去年のはD。)前に買って気に入っていましたが、ちょいとした事情で廃棄したから2台目です。(今は外出する時間がないためアマゾンで買いました。驚くことに数年前に家電量販店で買ったのの半額以下でした。)タテ長で場所をとらず、持ち手がついていて動かすのが楽。奥行きがあって上にヤカンやお鍋を載せられて、申し分ありません。このところすごく寒くて毎日一日中ストーブをつけていますが、おでんのお鍋をのせておいて、いつもアツアツです。おつゆが減ったらお湯を足し、食べたらタネを足して、かれこれ5日間ぐらいいつでもおでんのある暮らし。

 
● トヨトミ RS-29E のページ

同じ石油ストーブでもアラジンのブルーフレームは危なっかしくてやかんをのせられません。上に五徳のような出っ張りがありますが、小さくて滑りやすいのです(不安定)。去年やかんを載せていて、ちょっと体が触れたと思ったら落ちてしまい、私は足首を火傷しました。部屋が広くて誰もいないあっちの方に置いたままなら大丈夫でしょうけど、うちは昔の間取りで狭いので。

ガスストーブもやかんやお鍋の載る形があり、燃料の補充をしなくいいしいいんですが、やっぱり管が邪魔です。どの部屋にもガスの口があるわけじゃないし。だから灯油を買うのも灯油をタンクに入れるのも面倒ですけど、それでも石油ストーブが好きです。

一方、ヒーターといえばエアコンやファンヒーターですね。空気を乾燥させて、音もうるさい。うちは建物が古くて、そもそもエアコンを設置する場所がありませんが、東京ガスの温風ファンヒーターを使ったことがあります。つけて最初にガーーーッと熱い風が出るのはいいんですが、数分すると問答無用で弱い風に切り替わってしまい、手動で調節できないのが寒い日には不便でした。そしてバリバリの乾燥のすさまじさに閉口しました。おまけに3万円以上したのに次の冬に出したら壊れていました。

炎が出ない暖房器具は、おそらく火災防止の目的で求められているのだと思います。でもエアコンは季節の出し入れをしなくていいし、燃料の補給がいらないし、リモコン操作が便利だし、すぐに部屋があたたまるし、好まれる理由は他にもいろいろありそうです。私はちっともいいと思いませんが。私にはまるで冷房を含めた「エアコン信仰」のように見えます。

昨年親が臨時で老人ホームに入居した時、(当然ながら)個室内はオール電化で暖房は壁に設置したエアコンでした。1月末でしたからともかく暖房を入れ、すぐに暖かくなりましたが、親子とも1日で喉に直撃を受け風邪をひいてしまいました。 湿度計を見るとすぐに10%ぐらいになってしまうのですからたまりません。何とかしなければ、オイルヒーターかなあ、と探しているとこういう暖房器具を見つけました。値段は4万円を超えるのですが、評判がいいので即買いました。実際とても良いものでした! 今年も使っています。

 遠赤外線パネルヒーター「談話室」


● 日本アールシーエス(メーカー)のサイト

炎でもなく温風でもなく、遠赤外線であたためます。
360度全方向をあたためます。半分(180度)でも使えます。
それぞれに入切のスイッチと、250W/500Wの切替スイッチがあります。
触ってもやけどしません。小さい子供や老人のいる部屋にイイッ。

品物が届くとすぐに親の部屋に運びました。(重さは8キロ。)老人ホームの部屋は暖房なしでも10度でしたから、これ一つで十分でした。炎がなく風もなく音もなく、本体がじんわり発する熱だけで暖めますから、自然で気持ちのよい暖かさです。乾燥しないから寝ている間もずっとつけていられます。(温度調節は250W、500W、750W、1000Wの切替え。サーモスタットはなく、人が自分で切らないとずっとついたまま。物がかぶさった時だけ安全装置が動いて止まります。)

しかし職員さん達がまったく理解しないので困りました。居合わせた人に説明しても、他の人は知らないまま。全員を集めて説明するわけにもいきません。何十人もいる職員さんはみな若く、エアコンしか知りません。ですから室温を自分で加減するという発想がないらしくて、部屋の真ん中でこのヒーターがついていても消えていても目に入らない。部屋がちょうど暖かい状態なのに、温湿度計も2つ置いてあるのに、エアコンが消えているからとスイッチを入れていってしまい、私が訪ねて行った時に室温が30度を超えて寝ている親が真っかっかになっていた、ということさえありました。

どうしてこんなことになるのでしょう?

私が子供の頃の日本人はさまざまな火を使いこなして生活していました。うちではお炊事はプロパンガスでしたが、お風呂は石炭、こたつは練炭、火鉢は炭、あんかは豆炭、 庭では落葉や廃材の焚き火、そんな感じです。小さい頃から火を使う生活の中にいれば、子供は親のやることを見ていて火遊びなどしません。私は小学生でも火を扱うのが上手で、自分で工夫しながらとても少ない紙と薪で上手に炭をおこしたり、石炭を燃やしてお風呂をわかしました。火事や事故を起こしたことはなく、やけどをしたこともなく、危なかったことさえ一度もありません。うちが特別だったのではなく、私達の世代ぐらいまでは小学校でも、教室でダルマストーブを焚いて一日火の世話をするのは日直とかお当番の子供達に任された仕事でした。もちろん全国を見渡せば、家の中に炎がある時代には不注意による火災がたえなかったでしょう。でも圧倒的多数の人間は火を慎重に安全に扱っていました。

炎を使わない調理器具や暖房機器が普及して、おそらく火災は減ったでしょう。(失火が減っても放火は増えていないか調べたいところですが。)独居老人が増えた時代にはオール電化がいちばん安全なのはわかります。大きな地震を想像すればどの家にも火がないほうがいいに決まっています。しかし安全で便利な道具が人間をどれほど鈍感にしてしまったか。同時に人類が火を手にした太古の昔から受け継いできた火の扱いの伝承が途絶えてしまった。それはそれで、火災とはまったく別の次元で、非常に恐ろしいことではないかと思えてならないんですが。



2014年12月18日

フィリップ・ジェイコブの「Iznik」

http://freespiritfabric.com/core-pages/gallery.php?gal_id=617&sw_id=10253










イギリスの布のデザイン会社 Free Spirit にスノウ・レオパード(Snow Leopard)というブランドができて、フィリップ・ジェイコブ(Philip Jacob)という人が現れて、イズニック(Iznik)というトルコの模様のコレクションを発表しました。キルト用の木綿とインテリア用のサテンです。これはニュースではなくて今年の春ごろのようですが、私は最近知って驚きかつ喜んだのでした。

トルコのタイル壁そのもののような鮮やかな色づかい! 手抜きのない美しい模様!!

● Free Spirit Fabrics/Snow Leopard Designs

↑フリースピリットのサイトでコレクション全部を見ることができます。(ここにはスノウ・レオパードの「Botanical」というコレクションも紹介されています。ついでに見てみましょう。こちらはイギリスらしい素敵な花柄です。)

フィリップ・ジェイコブという人を紹介しているページはウェストミンスターのサイトにありました。

● Product Line - Westminster Fibers

ウェストミンスターはイギリスの繊維会社で、日本でも有名になったローワンのエイミー・バトラーやケイフ・ファセットのプリント生地を作っている所です。フリースピリットはキルト用のプリントを作っている所で、そのサイトはローワンと連名ですが、よくわかりません。ウェストミンスターに出入りしているデザイン会社、という関係なのかなあ、と思います。ちなみにローワンはもともと毛糸を作っている会社です。

フィリップ・ジェイコブはケイフ・ファセットと仕事をしているんですね。ブランド名はケイフ・ファセットですが。過去の作品を見るとケイフ・ファセットか?という模様がいくつもあり、ナンナンダーって感じです。1980年代からいろんなイギリス大手の企業でデザインをやって、今はフリーランスで、長年勉強してきた18世紀来の古典美術を元にデザインを続けているとか何とか。哲学の本なんか出版しているんですね。さらに恐竜の骨を調べたり、facebookで動画を発信したり、zazzleでマグを売っていたり、あらららら……

● philip jacob iznik fabric の画像検索結果

↑上の検索結果を見るとケイフ・ファセットとエイミー・バトラーの有名なプリントも出てきます。実際にはフィリップ・ジェイコブが手がけたデザインだったとか???

さて、Iznik を紹介しているページはここです。

● Iznik Swatch Gallery


最初に載っているのはこのコレクションを使ったエキゾチックなキルトです。一つ一つの模様が大きいので作るのはあんがい難しくないかもしれません。中央の四角いパーツの一辺は20センチ以上。全体で150センチ四方の作品です。こんなキルトが家にあったらウキウキします。こんなキルトなら作ってみたくなります。作り方(英文)は上のリンク先でダウンロードできます。


上の写真はアメリカの生地屋さん Hancock's が実際に作った物でしょうか。裏地もすばらしい。写真を拝借したのでお店の宣伝がてらリンクを貼っておきます。↓

● Hancock's の Iznik の売り場

Hancock's ではこのキルトのキットを販売していましたが既に売り切れでした。私は必要な分をバラで買おうとしましたが、他に使い道がないような模様ほどたくさん必要で、不本意に高くつくのと、このキルトに使っていない模様(最初に載せた模様など)のほうが欲しかったからやめました。

生地は流行り物。シーズン限りで生産をやめてしまうプリントは数多です。イギリスでも滅多に出ない模様ですから、こういうのがお好きな方は今のうちに海外通販で買っておきましょう。円換算で合計1万円をちょっと超えるぐらいまでは関税もかかりませんよ。




2014年12月17日

キャンプシャツとレトロな型紙

「キャンプシャツ」と書いてネットで検索するとなんか変です。子供がキャンプに行くのに持たせたシャツの話とか……。画像検索するとTシャツばかり出てきます。Vネックの、しかも男物ばかり。でも「キャンプシャツ」はキャンプ用のシャツでも男物でもVネックのTシャツでもありませんよ。私はね、キャンプシャツの型紙がないか探しているのですけどね。

「camp shirt」で画像検索すると「キャンプシャツ」がぞろぞろ出てきました。キャンプシャツは布製のシャツです。公的な定義は存じませんが、特徴は衿です。台のない四角い衿で、前の合わせの一番上は小さいボタンとボタンループがついていて、そこを止めるとちょっと窮屈な感じ。そこを止めてもいいけれど、外して開衿で着ます。基本カジュアルですが、昔(25年ぐらい前?)はタルボット(Talbot's)のカタログに毎回きれいな柄の絹のキャンプシャツが載っていたものです。無地も模様も、半袖も長袖もあります。昔昔アイビールックという学生らしい服装が流行ったときには木綿で作った物がお店にいっぱい売っていて、むしろ女の子達が普通に着ていました。

近頃はあまり見かけません。私があまり外出しなくなったから?? でも洋裁の本をあれこれ見てもまったく載っていません。

それで考えてみたのですが、もしかしたら日本ではキャンプシャツのことを「アロハシャツ」と呼んでいるんでしょうか? でも「アロハシャツ」だと最初から開衿で、一番上のボタンループもありませんよね。(ボタンホールでも構わないんですが。)「アロハシャツ」だと女物がなさそうです。困ります。いい生地を手に入れたから自分で作りたいのですが、前記のとおり作り方など見つかりよう筈もありません。

で、「camp shirt」の画像検索の結果を見ていたわけですが、ほどなく私の思いとドンピシャのこんなイラストがありました。まんなかの女の子がかわいい! 左上がキャンプシャツですが、どのブラウスも私の好みだわ! (私は近年主流のブカブカした「大人服」というものがいやなんですよ。)

 Vintage Sewing Pattern Button Front Blouse Camp Shirt Simplicity 5285
 (PenelopeRose on ArtFire より 以下同じ)

そのサイトへ行ってみると、なんとビンテージの型紙を売っているお店じゃありませんか。

● Penelope Rose Vintage Sewing Patterns

そんなお店があるんですね! 

型紙は普通大きな紙に大中小複数のサイズを同時に印刷してありますが、この型紙は中古だから前の持ち主が自分のサイズを切り抜いているそうです。そのサイズがなんとデブいことにバスト40インチ……って1メートルじゃありませんか!(イラストとイメージが違いすぐる。)でも買うことにしました。型紙を作る手がかりになるでしょうし、海外発送もやっていたので。

他にもありました。

Vintage Sewing Pattern 1960s Blouse Button Front Simplicity 5326

ブラウスの柄が違うだけでデザインはすべて上と同じに見えます。いずれも1963年発売のものだそうです。こちらも型紙を切り抜いてありますが、サイズが私にちょうどです。

そしてこれ。

 Vintage 60s Button Front Blouse Advance 2868 bust 34"

開衿のブラウスですが、この形も好きです。右上に「Misses」という赤い文字。これミス用です、中年マダム用じゃありません。昔の女の子は大人っぽかったんですよね。そしてきちんとしていましたよね。商品説明には60年代初期としか書いてませんが、上の二つと同じ頃のようです。型紙のメーカーが違うのでイラストの雰囲気も違います。こっちは古くさく見えますね。

三つとも半世紀の昔の型紙ですから、丈は短め、幅は細め、ウエスト特に細め、ではないかと思います。また衿が小さく、襟ぐりがきついかもしれません。それはそれで臨機応変にアレンジしましょう。でも形の古さも年齢にも関係なく、身のこなしがきびきびしていれば着ていてカッコいいでしょうねえ……

ところで Penelope Rose というこのお店は Art Fire というサイトの中にあります。Art Fire というのは Etsy みたいなもののようです。

今はクリスマス前でアメリカでは郵便物がものすごく増えて一番混み合う時期です。だから型紙が届くのにはいつもより日数がかかるでしょう、と13日にメールが入りました。年明けかもしれません。急いではいません。でも生地はすでに大量にあり、使いたい生地はいくつか決めていますから、型紙が届きしだい着手したいものですが……本当に作れるのかしらねっっっっ??



2014年12月15日

ネルのパジャマ

8月に十条の商店街を歩いていたら昔ながらの寝具店にワゴンが出ていて、もう夏物のパジャマを安売りしていました。見ているうちに「あ、そうだ私はネルのパジャマがいるんだった」と思い出して、お店の人に尋ねました。すると「ネルのパジャマはありませんよ」と言うのです。「何年か前まであったけど。」いわれてみれば、私が最後にネルのパジャマを買ったのは3年か4年前で、その後買ったのは普通の木綿、二重織りの綿ジャージー、あるいはフリースでした。その都度いいと思う物を買っていただけですが、確かに回りにネルを見なかった気がします。

何故? 世の中の皆さんは冬でも普通の木綿のパジャマなのだそうです。夜中暖房するからでしょうか。あるいは、雑貨屋さんでもよく売っている安くて暖かいフリースのパジャマに人気が移ったんでしょうか。いずれにせよ無いというなら自分で作るしかありません。(その後吉祥寺のユザワヤに行きました。子供のパジャマ用しかないかしら、でも無地ならあるだろう、水色やピンクの無地ならあるだろう、と思ったのですが……ところがネルそのものを売っていませんでした。)

日本の流行についていけない時には海外を頼ります。ネットでアメリカの生地屋さんを見るといっぱい売っていました。(英語だとフランネル flannel です。) 子供用も大人用も無地も模様もマンガも、実にいろいろ。マイケル・ミラー一社だけでもこのとおり。

●  Michael Miller のフランネルのページ

私は一番気に入ったこれを買いました。

Michael Miller It's a Girl Thing Aretha on Cotton Flannel
何度見ても好きです、この柄。バラは直径5〜6センチ、白地にチャコールグレイ、灰色、かなり強いピンクの3色使い。こんなに単純な図案なのに楽しくのどかな感じで、生地は両方向から使えます。つくづくデザインのプロってすごいなーと感心します。








Riley Blake Cotton Jersey Knit Happy Flappers Main Blue
ついでにこれも買いました。ライリー・ブレイクの綿ジャージーですが。お花の間に所々すごく小さいフクロウがいます。背景がピンクと水色と茶色の3種類あり、水色系にしました。ズボンを無地の水色の綿ジャージーにしてもいいと思います。








でもパジャマって生地をたくさん使います。普通のサイズの長袖長ズボンの上下で5メートル。1メートル千円なら5千円ですよ。フリースなら出来ているのが千円で買えるのに。(そりゃ5千円のフリース・パジャマもありますけど。)作る作業もたいへんで、ブラウスとズボンの2着を作るのと同じです。パジャマはズボンの方がくたびれやすいから、自分で作るならズボンを2つ作りたいところですが、お金も手間もかかり過ぎ。パジャマは既製品を買ったほうが絶対とくです。

型紙は市販品を買いました。何の変哲もない形でちょうど良いのですが600円+税もしました。でも雑誌の付録とは違い、別の紙に写さなくても切ってそのまま使えます。(近頃は縫い代をつけた線で切るのが良いようです。) 形が気に入れば何度でも使えます。売ってる型紙ではまともな服は作れないと言う人もいますが、そこはまあ寝間着だし、とりあえずパジャマの形になって着やすければいいんです。



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