お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2014年11月25日

楽しいバリカン


安物ばかりだけどいくつかかつらを買い込んで楽しくなってきましたので、次はやはり頭を坊主にしなくちゃと思いました。美容院へ行って「坊主にしてください」と何度言いたかったか。(いや実は何度か言いましたが、私も肝が座ってないのかウヤムヤになってしまいます。)坊主にするのにいつもの青山の美容院でいつものカット料金を払うのはもったいないでしょう? それにその頃はまだかつらを持っていなかったし。(かつらを買ったら似合う形にカットしてね、という話はつけていましたが。)ともかく渦巻きだらけで扱いにくい自分の頭を坊主にして、最高に似合うヘアスタイルのかつらを常用する、というのをいつかやってみたかったのです。坊主といえばバリカン。だからアマゾンでバリカンを検索してみました。

パナソニックとフィリップスのバリカンがずらっと出てきます。全然わからないので、評価の星の数が多い品物のレビューを見ていくことにしました。購入者のほとんどが男の人だと思われますが、読んでいると世間(の一部?)では「セルフ坊主」が流行っているようでした。自分で自分の頭を坊主刈りにするのですね。そういう人がけっこういるのでした。あとは野球部の責任者あたりが部員の頭を定期的に刈ってやるとか、子供の頭をお母さんが刈ってやるとか。

《品選び》
バリカンは大きく分けて二つあるようです。いわば一つは丸坊主系、もう一つはショートカット系。                        
坊主系のバリカンは0.5ミリ刻みに長さが調節できるというのですが、1ミリの坊主と1.5ミリの坊主ってどれぐらい違うのかしら??? とまれ坊主というのは長さ3ミリぐらいまでをいうようです。片やショートカット系のバリカンだと3ミリぐらいから始まり数センチの長さまで調節できます。

私はさすがに尼さんになるつもりはありませんので、ショートカット系を探すことにしました。その中で二つに絞りました。フィリップスとパナソニックです。


どちらも評判のよい機種で基本的な事は似たようなものです。違いというと、

● フィリップス 9C5390 メンズグルーミング
□ 充電時間1時間、使える時間1時間
□ 3ミリから42ミリまで1ミリ単位で刈れる
□ アタッチメントなしで長さの調節ができる

● パナソニック ER5209-W カットモード(ナチュラルアタッチメント付)
□ 充電時間8時間、使える時間40分、コンセントにつないでも使える
□ アタッチメント交換で3ミリから7センチまで調節できる
□ 「テクニックBOOK」が付いている

充電が1時間とは早い! これは魅力です。でも私はお風呂で使えなくても構わないし、コンセントにつなげばいつでも使えるのですから8時間でも問題なさそう です。一方アタッチメント交換は面倒くさいし、部品が多いと収納がかさばるし失くすと困るのに対して、本体だけで長さの調節可能なら、そっちがいいに決 まっています。そして迷った結果、「カットモード」にしました。決め手は「テクニックBOOK」。スタイルに合わせた具体的な刈り方の解説があったほうが いいだろうという思ったのです。

《刈ってみた》
さて、パナソニックの「カットモード」は注文した翌日の朝イチで届きました。母の仕度を済ませてデイサービスに連れて行った後、おもむろに箱を開けました。こざっぱりしたチャック付きの入れ物に全ての部品がきれいに収まっています。(これを見て最初に、これだけの品物を3990円で売らなければならないパナソニックが気の毒になりました。中国の奴隷労働による価格破壊がなければパナソニックもふつうの値段で売れたはずなのに……といっても、この品物とて中国製ですが。)

説明書きを読むと「最初に16時間充電してください」とあります。初めて使う時と長く使っていなかった時には充電に倍の時間がかかるのだそうです。しかし交流式でなら(コンセントにつないで使う)その場で使えました。ですから説明書きをひととおり読むと、待ちきれなくて頭を刈り始めました。そのとき、やっぱり「テクニックBOOK」が付いていてよかった!と思いました。すごく参考になります。

準備としてはビニールのゴミ袋の底に穴を空け、かぶって穴から頭を出し、ケープのできあがり。これで十分だわ。袋の口をめくって刈った髪を落とすようにしました。

丸坊主への誘惑はありましたが、最初だし穏便に7センチを試しました。後ろ頭を頭頂に向かってかきあげるように動かします。しかしもともと短いのでかすってしまうばかり。そこで4センチにしてみると、ブーーーーンとバリバリバリが重なったいい音がしてきます。わくわく。頭をタテにヨコにナナメにバリカンを動かします。私の場合髪がいろんな方向に生えているから「テクニックBOOK」どおりだとかすってしまうので、生え方によって方向を変えながら刈りました。襟足と耳の回りは2センチ。いや〜刈るごとに爽快、いい気分です。そしてふだんはカミソリで剃っている襟足のまわりはアタッチメントを外してバリカン本体を使いました。そうすると0.5ミリになります。バリカンだと刈りそこなっても怪我はしないだろうから、左手でも怖くなく剃れました。一番難しいのはもみあげでしょう。ここも4センチで刈ったあと、適当にハサミを入れて整えました。なんとかなりました。

その結果、美容院で「失敗しても怒らないから」「似合わなくても帽子かぶって暮らすから」と何度言ってもやってもらえなかった「ベリーショート」ができました!!! まーなんですか、あの「セシルカット」ってやつ(みたいなもの)です。「悲しみよ、こんにちは」のジーン・セバーグです。体型は違いますけどね。ひゃひゃひゃっ! かっこいいわー。バリカン最高!


フィリップス セルフヘアカッター QC5570
メンズグルーミング

ところでフィリップスに面白いバリカンがありました。「自分刈り」用に作ったもので、刃の部分が180度動くのです。つまり右手で持つ時と左手で持つ時で90度ずつ刃を曲げられて、後ろ頭がとても刈りやすそうです。(写真は左に90度曲げたところ。)ただしこれは丸坊主系ですから、おこづかいに余裕ができたら襟足用に購入するかもしれません。



2014年11月23日

中国のネット通販 【買ってみた】



ここ1、2年、私は白髪のオカッパ頭のカツラ(ウィッグともいう)を求めていました。往年のフランス・ギャルのような真っ白なおカッパ。理由はここでは省きますが。

以前町に出たおり通りがかりのカツラ屋さんできくと「白は無い」と言われました。ネットで買えるときいて探しても、白+オカッパはありませんでした(見つかりませんでした)。ところが先日久しぶりにネットで画像検索すると、そこだけ光輝いているかのようないい感じの写真がありました。(冒頭の写真です。)その画像のページへ行ってみると、なんとかつら屋さん! おお、このかつらが買えるのね!! しかしよく見ると、そこはなんと、中国のショッピングモールでした。 AliExpress (アリ・エクスプレス?)というモールの中のお店だったのです。

● X&Y Angel

かつら以外にもスカーフやアクセサリを扱うお店ですが、すごくたくさんの種類のかつらを売っていました。商品説明はわかりやすく、モデルがみんな可愛いから見ていて楽しい。どの髪型も魅力的に見えます。値段も12ドルぐらいから高くても20ドル台です。でも「中国……?!」と二の足を踏みました。日本で売っているかつらは中国製ばかりですから中国製でいいんですが、やはり一抹の不安が……

しかも海外宛も送料が無料です。ただし中国郵便の書留に限ります。うわ〜、まずますあやしい。EMSも選択できますが、こちらは有料で一つ1200円ぐらいだったでしょうか。

ところで私がそのサイトを見た時には「11月11日にサイトを挙げての大特売をやる」という広告が出ていました。ううむ、さらに安くなるのか、ううむ……と考えるうちに11月11日になりました。見てみるとこのお店のかつらも2割か3割ぐらい安くなっていたようなので、久しぶりのバクチの気分で買うことにしました。いいと思う髪型が6つぐらいあった中から、どちらがいいか迷っていた白いオカッパを両方、他に金髪と茶髪を一つずつ。全部で62米ドルです。バクチですからもちろん中国郵便を選択し、無料で送ってもらうことにしました。

北京に住んでいるKちゃんにそのことをメールすると、「大丈夫?」との心細いお返事。
 
しかし、品物は11日後の11月22日に届きました。ちゃんと書留で、受け取りにはハンコを押しました。ボール箱はいたみもなく、いい状態です。中をあけると納品書も何もなく、ただかつらの入ったビニール袋がぽんぽんと4つ入っているだけでした。(これじゃ白いオカッパのどっちがどっちの商品かわかりません。)でもちゃんとした品物がちゃんとした状態で届いたんですよ。それぞれのカツラにネットも付いていました。

二つの白いオカッパは微妙に色が異なっており、一つは真っ白に近く、もう一つは僅かに金髪がかった白でした。いずれも髪の量が写真より少ない気がして、とくに一つは後ろ頭に髪の土台が透けそうでした。さらにどちらのオカッパも前髪の幅が広くてプッツン切りのため、耳の前を落ち着ける分の毛が足りない感じです。(今から上の写真を見るとやはり耳の前のところの髪が不自然ですよね。)でもまあ値段が値段で送料タダですから、「まいっか」と思いました。長さは全体に少し長めです。かつらって買った人が自分に合わせて微調整するようにわざと長めで仕上げてあるようですね。私は不得意なんですが、少し手を加えないといけないようです。波打つ66センチの金髪も、髪の量がもう少し多くてもいいと思いましたが、造作はきれいで、受けねらいのお遊びには十分です。ただし人工毛はとても細くて絡まりやすく、お手入れが大変そうです。

最後に出てきたのは……あれ?……小さくて丸くてまっ茶っ茶で、こんなの注文したかしら?という品物でした。いわゆるマッシュルームカットのようですが。改めてネットで商品の写真を見れば、モデルさんは脇をマッシュルームではないようにセットしていたのだとわかりました。かぶってみると、これがすごくイイッ! 私の頭にぴったりです。毛の量もよく、前髪がちょうど額のシワをかくして若返ってしまいます。嬉しくなって自分撮りしました。写真に撮っても全然私に見えません! 一目でかつらとわかるかつらもいいものです。似合うんですからいいでしょう? かぶって外にも出かけましたよ。かつらは帽子と同じで、この季節は暖かくて重宝しそうです。このかつらは11米ドルぐらいでした。北京のKちゃんも「心配したけどよかったね」って言ってくれました。


(後日談・12月1日)
マッシュルームカットのかつらが気に入って、「送料タダだからもう一つ買っておきたい」 と思ってAliExpressのお店に行くと……No longer available と……もう品切れでした。残念です。






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