お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2012年2月7日

朝日ニュースター

きょう夜8時からの「ニュースの深層」を見ると、12月でジャーナリストをやめたはずの元・火曜日担当の上杉隆がキャスター席に鎮座しているじゃありませんか。3月でこの番組もおわるから、残る8回を上杉氏がやることになったのだそうです。ゲストはなんと元・木曜日担当の葉千栄でありました。中国の時事問題などが話題でしたが、途中おもしろい話がありました。この番組のスタッフはわずか4人! カメラは3台で、うち1台は固定。ほんとにお金をかけずにいい番組を放送していたんですね。そういう形のテレビ局こそこれからの時代の主流であるべきでしょうにね。

朝日新聞社が作った「朝日ニュースター」というケーブルテレビ局が去年朝日放送に買われてしまいました。(売られたのかもしれませんが。)4月1日付で持主がテレビ朝日に変わるとのことです。その話は昨年12月に、土曜のお昼の「愛川欽也パックイン・ジャーナル」という番組が公表して人の知るところとなりました。持主が変われば残る番組、終わる番組、中身を変えて残る番組があるそうです。とりもなおさずテレビ朝日の好みでしょう。それで看板番組の「パックイン・ジャーナル」と「ニュースの深層」が終わるのですから、あとは推して知るべし。これをきっかけに、なんでも20万世帯が朝日ニュースターを解約したそうです。(うちは何局かセットの契約のため朝日ニュースターだけ解約するのは面倒ですし、少しは様子をみようと思います。)

私はここが好きで、いろいろな番組を見てきましたし、長いことテレビはこの局しか見ていないといってもいいくらいでした。「パックイン・ジャーナル」はたしか911の翌年から10年くらい見ています。地上波の番組では出てこない話題や地上波のニュースではわからないことを詳しく解説したり、地上波のニュースを否定することもあり、一度きいてもわからなくてビデオに録画したり再放送を見たり、理解しようと努力したものです。そのうち私もだんだんいろいろなことがわかってきて、楽に見れるようになりました。(投書も2回読まれたことがありますよ。)しかしここ2、3年は司会者愛川欽也の老化といいますが、話のくどさやつまらない知ったかぶりが耳についていましたが、ときどきいいゲストが登場しますし、田岡俊二氏や二木啓孝氏のお話は面白くて好きでしたから、番組がなくなるのは残念です。

私が朝日ニュースターを見始めた頃には毎晩8時から「ジャーナルA」とかいう名前の番組があり、デーモン閣下があの姿のままでニュースを読んでいました。あるときそれが終了し、次に始まったのが「ニュースの深層」でした。月曜から金曜まで、日替わりのキャスターがそれぞれ得意の分野を中心にゲストをよんでじっくり話を聞くというものです。この番組は第一回からほとんど欠かさず見ていました。3〜4年前だと思いますが、ここに出てくるゲストとネットの「ビデオニュース・ドットコム」に出てくるゲストが重なることが多くありました。じっさいつながりがあったのでしょう。その後ビデオニュースの神保氏は朝日ニュースターでニュース解説の番組を持ちましたし、ビデオニュース人脈の人が「ニュースの深層」のキャスターになったりしましたから。

「ニュースの深層」では何度か司会者が変わりましたが、そのときは残念に思うのですが、次の人も面白くてやっぱり見ました。でも一昨年水曜日の宮崎哲弥がやめて土田早苗になると、あのネバっこい声で毎回人権の話ばかりで水曜日を見なくなり、去年木曜日の葉千栄がやめて火曜日を見なくなり、12月で上杉隆がやめて火曜日を見なくなり、それで全然見なくなりました。でもこういう番組が終わるのは嘆かわしいことだと思います。(しかし続いたとしてもこれまでのような番組を続けることは不可能でしょうし、もしかしたら内容を変えて続けるよりも終了することを選んだのかもしれません。)詳しい事情は存じませんが、テレビはほんとにおしまいですね。


おまけ 宮崎哲弥「トーキングヘッズ」、最近再放送したもの

● 宮崎 哲弥&橋爪 大三郎 - 憲法って何?(1/4) 




(追記:3月21日)

● テレビ朝日のCS放送! 朝日ニュースター 新しい公式サイト

このサイト内にある4月1日からの番組表を見ると、朝日ニュースターはいわゆるスポーツチャンネルになるようですね。ひどい話です。武田鉄矢の「週間鉄学」、西部邁と佐高信の「学問のすすめ」、海堂ナントカの「海堂ラボ」が「セレクション」として所々に載っています。いずれも時事問題に触れない番組ですね。これを見れば時事問題に直接触れる番組を、テレビ朝日という全国ネットの大テレビ局が嫌っている、あるいは価値を認めないということがよくわかります。テレビ朝日はスポーツチャンネルが欲しくて、あらたに手続きをするよりもグループ内で手に入れようとしたのでしょうか。朝日ニュースターは業務を手放したいと考えていたのでしょうか。それとも朝日ニュースターの流儀が通用しない時代となり、テレビ朝日が自分の好きに使うことを条件に救済したのでしょうか。

いろいろ想像はできますが、「絶対に言論統制ではない」と言いきれるのかどうか。そこだけは明らかにしてほしいものです。

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