お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2009年2月5日

イタリアのバッグ


品川で「増田町のりんごジュース」その他を買った帰りにウインズのTOPKAPIに寄りました。セールのコートなど見ながら店員さんとお喋りして、ふと振り返りざま目に飛び込んだバッグ。反射的に「おおっ」と思いました。日曜日の同窓会で中国風の衣装が全然うけなくて、1月のパーティーでも手抜きと言えば手抜きで、実は私は少しうつ状態かもしれない、でなければ自分で思うよりずっと趣味が悪いのだ……と少し気持ちがしぼんでいたところです。ですからそのバッグを手に取ると、「私が好きなのは、本当はこういう感じではないのか」と強く思ったのです。

ミラノのMaria La Rosaというバッグだそうです。A4タテ長で、マチのないぺたんこな袋です。A4が入るバッグは、出先で手に入れたパンフや展覧会のカタログなどが入って便利ですが、たいていしっかりマチがついてかなり大型になってしまいます。その点このバッグはなんと軽やかでカッコイイのでしょう。

一見シンプルですが、実はとても凝っています。第一に素材。表の生地は織り機で織った本当の手織り。濃い紺色はウール、茶色は艶のあるレーヨン。紺色の所は玉虫になって深みのあるテクスチャーです。中央に止めてあるのは肩ひもと同じテープで、キッドモヘヤ。(これはモヘヤがテープ状にモジャモジャしたものに、3色使いの細いグログランテープを2本平行させてステッチで止めたのではないか、と思います。)取手と裏地は紺色の木綿。ベルトは皮。ファスナー、ホック、バックルはいずれも黒雲母の色。大きな外ポケットと内ポケットが付いています。取手には太いしっかりした芯が入っていますが頑丈な縫い付けではなく、飾り半分のようです。

一つ一つの色と質感がよくて、しっかりした厚みがあり、作りも丁寧です。こんなのは滅多にお目にかかれません。元の値段は5万5000円ですって?! いくらセール価格でもナニでしたが、エイヤ!でございます。(本当はこういう物だけ選って買ったほうが支出は減るのかもしれません……。)帰りぎわ、お店からチョコレートをもらいました。(2月4日)

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