お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2009年1月10日

明日は1月11日

もうず〜っといろいろな人が日本経済の危機を語っており、StyleFMの原女史は1月11日(または2月)に預金封鎖が起こると言いました。昨日の「ファイナンシャルBOX」(ラジオNikkei のポドキャスト)を聞いてもワカンナ〜イ。この連休明けはどうなるのしょう? 皆様、準備はお済みですか?

といっても、準備などできようはずがありません。早くに情報を得た人はさっさと現金をおろして海外に移したり金を買ったことでしょう。でもそれは抜け駆けというもので、自分だけは損しまいというずるいことです。(また素人がやるには為替のリスクがあるし、質の悪いインチキな金が出回っていたり、安易に手を出せません。)それに皆でお金を下ろそうとすれば「取り付け騒ぎ」が起きてしまいます。その意味では誰もお金を引き出せない「預金封鎖」は預金者に公平……なのかなあ……???(そういえば日本の大企業につとめていたときグループ内の保険会社が倒産して、多くの社員が加入していたのですが、お金を下ろせない解約できないと嘆いていたことがありましたっけ。あれのうんと大きいやつ?……と想像するばかりです。)

そういうことはそもそも銀行や国に現金がないために起こるのですから、預金封鎖の結果は悲惨です。2001年に国家破綻したアルゼンチンでは中央銀行の金庫がカラッポになり、銀行に充分なお金を持っているはずの市民でも今日食べる物を買うお金が手元になくて、ゴミを漁ったり、物々交換でつないだのでした。(たまたまテレビで見たドキュメンタリーを覚えています。)日本の場合、噂では月に20万ほど下ろせるといいますが、それが2年も3年も続いたら……? しかも晴れて封鎖が解除されたら預金はペイオフの解禁で1千万円までしか保証されず、それも去年倒産したアメリカの銀行の例では7割ほどしか戻らなかったといいます。(となれば億万長者が「自分だけは」と先走るのも無理ないかもしれません。)(そういえばペイオフが議論されていた頃、「それじゃ東京都の預金はどうなるんだ?」という質疑があったのを思い出しました。あれはどうなったんでしょう?)

私にはケーザイをどうこう言う能力がありませんが、この危機をやりすごして将来というものがあるのなら、自分はせめて欲をかかず、しかし損しないよう頭を使い、そのためには単純なやり方をとりたいと思います。(そして日々の楽しい無駄遣いにはカードを使わないとか。)「宵越しの銭は持たない」という江戸の職人の暮らし方とそれができた世界が、ちょっと羨ましくなりました。

それで勉強なんですが、「Money as Debt」(Googleビデオ)はとても勉強になりますよ。これはある種の踏み絵のようで、これをしっかり踏みしめて次へ行かなきゃいけないという一つの関門だと思います。私は一度ではわからなくて何度も見ました。半信半疑でもとりあえず頭に入れておくと、本を読んでもニュースを見てもずっと理解しやすくなります。普通の暮らしの中では誰もそこの部分に触れませんが、実際にそういう骨組みの上に経済が成り立っているんでしょう。同じことを書いた本も既にたくさん出ています。でも本は(とくに馴染みのない分野では)選ぶのが難しいし、買っても読みこなせないかもしれません。その点ネット上の動画は一定の時間の中でまとまっているし、何度も見返せるし、とても便利です。日本語字幕のついたものはきわめて限られていますが、「Money as Debt」は中身が濃いので、これだけでもじゅうぶんじゃないでしょうか。(英語のものはたくさんあります。その同じ動画から重要な所だけ抜き取った動画もたくさんあります。ただアメリカと日本では事情が異なる部分があるのかないのか、そのへんをいちいち解説してくれる人が必要です。)

この手の本では「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」という文庫本が大ヒット中だそうです。(私は読んでいませんが。)これを出しているのは「Money as Debt」に字幕をつけてくれたのと同じ「反ロスチャイルド同盟」です。(この名前、なんとかなりませんかネ。もっといい名前がありそうなものを……。)ここのサイトを見ると、他にもいろいろためになる情報が詰まっています。

「ナイショの話」がこうやって広く知られるのはよいことだと思います。私はずっとお金の話なんてお上品じゃないと考えてきましたが、反省してます。知識を得れば自分のお金に自分なりの対策を取ることができます。(プロがやるような領域には手を出さないとか。)バクチに出るにしても、「自己責任」を隠れ蓑にいいように振り回されるのと理解した上で行動するのでは大違いです。金融という大きな仕組みに欠陥があるなら、修正を待つよりも皆が賢くなって皆の行動の変化で修正を促すほうが早いかもしれません。そう思うと、私達は今、すごい時代にいるのだと思います。これまでの不況とは質が違うのです、わが友がらよ……たぶん。けして大袈裟ではなく、歴史の立会人としてよく見ておきましょうね! そのためにも勉強しましょうね!(そして出来るだけお買い物しまショ。)


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● これでいいのか? お金のしくみ 2005年12月15日付

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