お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年10月29日

CPDL.orgという宝庫

Choral Public Domain Library というサイトを見つけました。
メインページはここ
コラールとは辞書でいうと(1)ドイツのルター派教会で歌われる賛美歌、(2)グレゴリオ聖歌など、各種の聖歌や教会歌の総称。たいていの曲がみつかりそうな所です。

たとえば「bach」を検索するとこのページが現れます。まず生い立ち、次に作品のリスト。そしてコラールとカンタータのリストがずらりと並びます。PDFのマークのあるものは楽譜があり、曲によりますがスコア、パート別、複数の編曲者によるものなど、いろいろ入手できます。MIDIやMP3のマークのあるものはシンセで演奏した音楽を聞けます。

入手しにくい楽譜を探しているときには、のぞいてみる価値があるでしょう。本場だけあって、欧米にはこういうサイトが少なからずあるようです。

Brian's Music Page
個人のサイトにも見えますが、ここもあなどれません。ジャンルにかかわらず、音声データと楽譜の膨大なデータを有しています。たとえばこのページ。日本ではなかなか出版されないダウランドの楽譜(歌詞つき)が手に入ります。(私はすでにamazonで取り寄せてしまいましたが……)

だからといって、無料ダウンロードばかりあてにすると日本の楽譜出版社が困ってしまいます。なるべく日本で出版していないものが欲しいときに利用しようと思います。

2008年10月27日

Michael Praetorius の「La Boree」


ここ数日、ITMSよりも視聴が便利なアメリカのamazonで何かいい音楽はないかと回っていると、それとは別に、何やら昔聞いたメロディーが頭をめぐりだしました。あるときにわかに何かの曲がよみがえって、いつまでも頭をグルグルしてしょうがないことはよくあります。「これは昔買ったあのロビン・フッドかんけいのLPに入っていた曲ではないか? でも題名も作曲者もわからない。気になる」……。しかし好きな音楽を探して視聴しているうちにその曲に遭遇しました。「La Boree」という題でした。というわけで、ITMSに戻り、このアルバムの1曲を買いました。

クラッシック音楽で、「バロック音楽」はともかく「古楽」というと多くの人がピンとこないかもしれませんが、(ダウランドの所で書いたように)ヨーロッパの音楽ではバロック以前の古いものほど普通の日本人の感受性に近いんじゃないかと思います。歌の発声もオペラのようなベルカントじゃなく自然です。たとえばこの「La Boree」はアメリカのamazonで試聴できますから、ちょっと聞いてごらんになれば。同じ曲の演奏版も収録されており、それも欲しかったのですが保留です。

La Boree の視聴

ところでこの「NAXOS」というレーベル(ナクソスと読むのでしょうか)は古楽専門のようで、貪るように試聴しているとよく目にしました。ジャケットデザインは簡素でどれも同じで、いかにも廉価版ですが中身は充実しており、わりと信用できそうです。クラシックの中でもバロック、ルネサンス、それ以前といった時代の音楽ではハルモニア・ムンディが有名で、Naxosは廉価版ばかりという印象ですが、素人受けがいいのか私にはむしろNaxosのほうが聞きやすい演奏が多い気がします。

2008年10月26日

暑苦しい男のポップス


とっても嫌だなあと思う歌手でも、ちょっと気になる歌があったときには、そのあたりは正直になろうと思います。ちょうどモーツァルトでも「voi che sapete che cosa e amor....♪」とか口ずさむし、阿久悠でも八代亜紀の「舟歌」はいいなあとか。

トム・ジョーンズなんて暑苦しくて大嫌い。この姿ですよ。私がポップスに目覚めた1960年代後半はヒッピー/ロック/ラブ&ピースですからね、こんなのは存在そのものが反動ですよ。その頃の大ヒットは「Love Me Tonight」で、思いっきり暑苦しいのですが、「ステージで汗を拭ったタオルを投げれば客席の奥様お嬢様が奪い合う」というタイプの大歌手でした。ああ嫌だ、暑苦しい。

でもずっと後、大人になってから、あるときふと耳にした「Promise Her Anything」をイイナと思いました。というわけで、2年前からITMS (iTunesの音楽ダウンロード)を使うようなり、ときどき懐メロを買いあさるようになり、この曲も長くショッピングカートに入っていました。そしてこのたびついに買いました。

やっぱりいい曲でした。バカラックの曲だったのですね。いいわけです。この曲の歌いっぷりも好きです。歌詞はネット上の歌詞サイトで入手しました。わりといい歌詞です。「彼女はきみが手に入れられない物なんか本当は望んでいないんだから、ダイヤモンドでもルビーでも、冬を春に変えてと言っても、何でも約束してやりなよ。でもけっして彼女を手放してはいけないよ」という感じです。友達に説教する歌なんて、近頃とんと聞かないような。ポップスの黄金時代を彷彿とさせるのでした。

あらためて曲のリストを見ると、この「Promise Her Anything」をはじめ「何かいいことないか、子猫チャン/What's New Pussy Cat」(邦題は「何かいいことないか、子猫チャン」)、「It's Unusual」など、バート・バカラックの曲は今でもやっぱり素敵です。


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