お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年4月29日

江戸の絵師と環境問題の本

日曜日の晩にアマゾンに発注した本が早くも二日後に届きました。このたびは2冊です。


「河鍋暁斎」
ジョサイア・コンドル著/山口静一訳/岩波文庫

京都国立博物館で現在開催中の「河鍋暁斎展」、行けるものなら見に行きますが、行けないので忘れていました。27日の夜、テレビの「新日曜美術館」が暁斎の特集で、再び興味がむくむく甦ったのです。本は本屋さんで買おうと思っているものの、夜でしたから、とりあえずamazonで検索するうち夜中に発注してしまいました。

明治の文明開化の時代、日本美術の「絵」なるものの正統は岡倉天心とフェノロサの好みで決まったようなもので、彼らの対極にあったのが暁斎とコンドルだと思います。暁斎に代表される日本人の(というより江戸の)生命力あふれる「絵」の系統は、まるで俗悪なものとして脇へ追いやられ、やがて絶えてしまったというのが私の見方です。普通の日本人に受け継がれるべきは河鍋暁斎であったでしょうに。

暁斎の本で持っているのは岩波文庫の一冊と、太田記念美術館で買ったバックナンバーの展覧会図録だけです。一般書籍としてはあまり出ていないと思います。しかし番組でも紹介されていましたが、都内に「河鍋暁斎美術館」があったのですね! できて20年ほどで、ご子孫が運営しているようです。そこから展覧会カタログや研究所がずいぶん出ているようです。でも専門書を読んでもわかりませんし、まずは美術館に足を運んで生の絵を鑑賞したいものです。


「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
武田邦彦著/洋泉社

「博士も知らないニッポンのウラ」というインターネット上の番組があって、水道橋博士と宮崎哲也が毎回ゲストをよんで興味深い問題を語り合うのですが、マックユーザーは見ることができないという差別待遇を受けています。YouTubeにはたくさんアップされていますが、ほんのさわりだけです。というわけで、そこでリサイクルは環境によくないと語った武田邦彦氏の本があったので、読んでみることにしました。環境問題は今や社会で絶対の力を持ち、水戸黄門の印籠のようです。しかし絶対的なものほど疑いたくなる性分です。環境問題に異を唱える本はとかく「トンデモ本」呼ばわりされますが、まずは読んでみます。

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