お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年3月17日

織りネーム(続き)

20年前と同じデザインの織りネームを今も作れるのがイギリスの良さだとしたら、華やかなのがアメリカでしょうか。(ちょっと大雑把ですけど。)欧米(とくにアメリカ?)は持ち物に名前やイニシャルを付けるのが大好きだという話を前に読んだことがあります。そういうのを「personalized ナニナニ」といってましたっけ。ということで「personalized woven name labels」で検索すると面白いのが見つかりました。画像を持ってくるわけにはいきませんが、たまにはこんなものを、ちょっと見に行ってみませんか?

1938年創業の、その名も「Name Maker」。セミオーダーの商品がたくさんあります。見やすいサイトで、そのまま注文もできる仕組みです。セミオーダーの織りネームなら最小20枚で15ドル〜20ドル程度で各種あり、多色使いもあってにぎやかです。

● Name Makerが扱う織りネームのいろいろ

リボンは何十色もあり巾もいろいろインクもいろいろ、35文字も書けるから実に多様。追加料金でイラストやロゴの印刷も可。

● Name Makerのリボン

かわいいものが欲しければ、少し贅沢してこんなのがあります。

● Name Makerの織りネーム、贅沢版

すごいのは特注の織りネームです。

* 最高級のタフタ、サテン、ダマスク生地
* いかなる形、大きさも可
* ロゴ、イラストなど忠実に再現
* ほとんどの生地、糸、インク(パントーン)に対応

す、すばらしい! しかしミニマムオーダーが500で、値段は個別。用がなくても作りたくなりますが、用がなければミニマム500枚は多すぎますし、いくらになるやら。ざんねん。

さらにBCIというメーカー。ハイエンドはファッショナブルでもあるのですね。織りネームは素材も技術もデザインもみごと。写真をそのまま織っちゃいます。印刷ネームの素材は木、金属、合成樹脂、何でもありです。リボンはもはや「テープ」であって、織りも印刷もミシン刺繍もあり。畢竟こちらは企業向け。したがって、実は私が探している物なんかよりも普段私達が見ている物が多いかもしれません。製品見本の写真にはスターバックス、ジャンフランコ・フェレ、ベネトン、MTV‥‥‥‥誰でも知っている名前が次々と。ロットは1000。値段も400ドル前後です。う〜ん、かっこいい。

● BCI Corporationの織りネーム
● BCI Corporationの特注テープ

こういうものを見ていると、60年代の「BIGI」はがんばってたんだ〜と思います。

メーカーはたくさんありますが、だいたい二つの傾向に別れるようです。一つは趣味用。家庭的な手芸作品や子供の持ち物に付けるものは、ちょっと野暮ったくてかわいくて、お値段もお手頃です。もう一つはアパレルなど業務用。当然個性が勝負の世界です。そこでは主に織りネームはブランド名を書くもの、印刷ネームは「ウール100%」「ドライクリーニングのみ」などを書くものという使い分けがあるようです。そういえば私達の身の回りを見てもそうでした。こんな所でこんなふうにこんな値段で作っているのねと思うと、興味をそそる世界でした。


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