お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年3月30日

雨の夜桜


お天気がよければ、今日は桜狩りに出かけたかったのですが、朝から曇り。冬に戻ったように寒くて、おまけにぐずぐずするうち雨になりました。買物に出たときに、通り道の27日と同じ桜を撮りました。私のカメラは手ぶれ防止機能がなく、暗い所で望遠を使った日にはぶれてぶれて困ります。手ぶれ防止機能はほんとに大事です。

(cherry blossom)(spring)

2008年3月27日

サクラガサイタ


今日は素晴らしいお天気です。近くの小学校(わが母校)でも桜が咲きました。花がこのように丸くまとまって枝にもこもこついているのは古い桜の貫禄です。(種類でしょうか? でもこれが桜だと思っています。)そういえば昔の絵本や挿絵など、桜といえばこんもりと丸く描くものでした。この木は50年近くになるでしょうか。若い木ではこうはいきません。





枝の太さがちがいます。黒々とした太い枝から、こぼれんばかりの丸い花。下の写真は住宅街の公園の桜ですが、十年くらいでしょうか。違いは歴然。でもこの木にも界隈の名物になる日がくるでしょう。

桜が花でいっぱいになって満開だと思う頃はまだ八分咲きで、本当に全部が開花したときにはもう先の花が散り始めているそうです。今はその八分。花が全部枝についているときの桜は若々しくて晴れがましく、力をいっぱい感じます。

恵比寿のすみかの近くにはすごい桜がありました。古いお宅の大きな門の傍らにあって、大きいだけでなく、立派な枝はつっかえ棒をあてがわれながら平屋の母屋の上まで広く伸びて屋根を覆っていました。人通りの少ない路地で、それが満開となり、花が散って舞いはじめたら夢のようです。誰でも立ち止まって眺めずにはいられません。町なかの密集地といっても古い住宅街ではそういう楽しみが所々にありました。しかし去年の花の後、そこは桜もろとも更地になりました。

(cherry blossm)(spring)(shakujii)

2008年3月26日

ニットで無駄遣い



Peruvian ConnectionのTシャツは今頃空を飛んでいるかもしれませんが、私のお買い物は止まりませんでした。オンラインのeカタログでは郵送されるカタログにはないセールをやっていて、もう作らなくなくなった物、サイズや色の揃わない物を安売りしていたのです。(売り切れた商品はすぐに反映されるので、オンラインならではです。)7割引のアルパカもありました。手編みのセーター類の割引率はそれほど大きくありませんが、昨シーズンの物に限らずかなりの種類が出ており、素晴らしいものがありました。そこで、これまで手が出ないと決めつけていましたが思いきって買うことにしました。それを敢えて「無駄遣い」というのには、一つはL、もう一つはXS、いずれも私のサイズではないからです。売れ残りですからね。そもそも着るには袖が長過ぎますし、自分が着るためよりも、わが創作活動における参考作品といいますか‥‥‥‥いわば「持っていることの楽しみ」です。半月もすれば届くでしょう。いつもとは違う奇妙な期待でわくわくします。

2008年3月25日

「ぜんまいざむらい」(雑談)


長年にわたり、私は3チャンネルのお子ちゃま番組を愛好していますが、近頃いちばん好きなのは「ぜんまいざむらい」です。リリー・フランキーの「おでんくん」もいいのですが、大人っぽいし時間帯が不便でなかなか見られません。やはり一番はだんぜん「ぜんまいざむらい」です。とにかくカワイくて色がきれいでお話も面白くて。

先月などお話の途中で「ABCの歌」が挿入されましたが、その歌の間、主要な出演者たちがかわるがわる体でAからZまでの形を作るという超豪華な場面がありました。テーマ曲として毎回流してほしいくらい凝っていてきれいで面白いもので、食い入るように見てしまいました。しかし、それを1回こっきりで終わらせてしまうほど贅沢なのです。

放送時間は10分で、一つのお話のときと二本立てのときがあります。沢山の出演者がいて、主役のぜんまいざむらい以外お話の登場人物は毎回変わりますが、終わった後の「声の出演」のところで(いわゆるクレジット)、その日の出演者の声の声優の名前が出るのです。クレジットがその都度変わるということです。贅沢です。

NHKも近年は商魂たくましいから、原宿のキディランドあたりではキャラクターグッズがたくさん並んでいるでしょう。でもモノにすりゃいいってものではありません。「ぜんまいざむらい」は動く二次元の世界にあってこそ素晴らしいと思います。あのかわいさは3次元の物質に替えられるものじゃありません。‥‥‥‥ありゃりゃ、今日は「欲しくないもの」の話になってしまいました。(3月4日)

2008年3月24日

リュネット・ジュラ プチ


3月9日の続きです。原宿の帽子屋さん、パイユドールに眼鏡のイラストがきれいなカードが置いてありました。ちょうだいと言うと、それは「リュネット・ジュラ・プチ」という眼鏡屋さんの案内で、お店は近所だと教えてくれました。私は5千円の眼鏡を作ったばかりですが、お洒落な眼鏡屋さんを見たいと思っていたところでした。Yさんは目がよくて眼鏡とは無縁ですが、一緒に見に行ってくれることになりました。

交番横の道を入ってしばらく歩くと、ありました。一軒家のようなお店の前にはエルトンジョンふうの70年代と思しき眼鏡やサングラスが並んでいます。お店の中に入ると息をのみました。見たこともない驚くべき眼鏡の数々! 素材、色使い、形‥‥‥‥どれをとっても面白いものばかり。輸入品ばかりだそうですが、ヨーロッパでも特別だろうと思われるさまざまな工房の、「作品」ですね、これは。自分の顔は別として、きれいなものには手が伸びます。ところがかけてみると予想外に顔になじむものがいくつもあり、さらに驚きました。(ウルトラオシャレな眼鏡でもモデルさんだけの物ではないってことです。)Yさんも興味を持ったようで自主的にあれこれ試しています。しめしめ。

こういうお店で本当に似合うフレームを見つけたら、多少個性的でも特別なものにしないで毎日かけているのが楽しいと思います。価格帯は4万〜6万円代でしょうか。今でこそ安い眼鏡が普及しましたが、35年以上眼鏡を使っている私にとって、長いこと普通の眼鏡を普通に新調するときの予算は5万円が目安でしたから、そうべらぼうとも思えないところが微妙です。いつか欲しいものです。原宿に行ったら寄り道したいお店が一つ増えました。

ところで、お店のお嬢さんが着ていたアップリケのニットアンサンブルが(代官山で買ったとのこと)とても素敵でした。イモヅル式にそちらのお店に流れて行けば、また素敵な物に出会えるのでしょうね!

● リュネット・ジュラ プチ

2008年3月23日

ブリーフケース・お化粧用



「サクラ・メイク・パレット‥‥‥‥フレッシュ、春色メイク完成!」という名前です。どうして私がお化粧セット?! でもこのケースがとてもよく出来ていまして。ジェラルミンのブリーフケースのようなこれ、鍵がちゃんときくのです。つまみでピョンと開き、バネが効いてパチンと締まります。すごい! ケースの底には足も付いています。欲を言えば持ち手がもう少し大きいほうが手で持てるし、バランスもいいと思いますが。立てた大きさ:高さ(足を含め)7センチ、巾10センチ、奥行2センチ。

お化粧セットの内容は、リップグロス4色、アイシャドー7色、チークカラー1色、ハイライト1色。リップ用ブラシ、シャドー用チップ、チーク用ブラシ各2本。そして鏡。すごい! パレットは取り外せて下にも布が貼ってありますから、別の小物を入れるのにもよさそうです。私はこのまま持っているだけでしょうが。(ケース内のハートはそこに入っていたカードです。(株)マークウィンズ・インターナショナル/中国製)(3月21日)

シャンティ@石神井村

石神井には私がひそかに「文化通り」と呼ぶ商店街があり、駅前再開発どこ吹く風です。(「おさる」のある通りです。)今日歩いていると通りの終わりのほうにカレー屋さんがありました。青と緑の豆電球が灯り、看板には「Shanty(シャンティ)」の名。窓から中を窺うとインド人さんが作っています。バルト系のパン屋さんがあり、フランス人さんの料理店ができたばかりなのに、ほんとに面白い通りです。ちょうど夕飯を考えていたときですから、お持ち帰りをやってそうだと踏んで中に入りました。「新しいお店ですか、いつ開店したんですか」と尋ねると、日本語の上手なインド人さんは「もう1年くらいになりますよ」と言うのでした。ええっ?! ここはときどき通りますし、今月も何度か通りましたが気づきませんでした。お店の外にもスパイスの香りが漂うのに、どうして見過ごしたんでしょう? 謎です。

東インドのカレーで、26種類のスパイスを使っているそうです。メニューを見ると私の好きな羊のカレー「サグマトン」(このお店では「マトンサグ」)があるじゃないですか。石神井でサグマトン! 家族にもう一つ買おうとお店の一番のおすすめをきくと「チキンティッカマサラ」だというので、その二つに決めました。あとはサフランライス2つと、初めてのチーズナンを一つ。以上で3100円。カレーは辛さを調節をしてくれるそうですが、最初ですからお店の標準にしてもらいました。しかし出来上がったときには「少し辛めにした」そうです。お店のおすすめの辛さなんでしょう。

帰宅すると報告会もそこそこ、即食べます。確かに「少し辛め」でした。マトンサグはカルダモンのスーッと爽やかな辛さが特徴だと思っていますからOKです。昔は赤坂のMOTI(モティ)のサグマトンをよく食べました。そのせいか、もっとホウレン草が入っていてもいいような気がしますが、お肉がやわらかくておいしい。チキンはもう一段辛さを落としてもよかったかも。パプリカとクリームが混ざって柿のようなきれいな色です。いずれもインド人さんのお店らしい味でした。チーズナンはその場でこねて焼きます。その分待たされますが、持てないくらい熱々で、これが存外おいしいのでした。チーズは種をこねながら中にくるみ、それを伸ばして焼くようです。切ると中からチーズがとろ〜り。サラダとチーズナンだけで美味しいランチになりそうです。

石神井でインドのカレーが食べられるなんて嘘のようです。ランチタイムのセットは750円から。小さなお店は家庭的なかわいい感じです。たまに家族で食べに行くのにちょうどいいと思いました。

2008年3月22日

わさびの葉っぱ

昔々、新橋のブーローニュのママさん(Aさん)に教わって初めて知りました。以来毎年のように作っています。

「花わさび」という名前です。洗って茎も葉も花もざくざく切り、熱湯をかけて、しんなりしたのを大ぶりの瓶に入れます。そこにお醤油を少し入れ、蓋を閉めて激しく振ると辛味が出ておいしくなります。しばらく置いて味がなじんだらできあがり。ツーンと香りのいい季節のおかず?即席漬け?なに?箸休め?です。

去年はデパートの地下で見たときに値段が倍で買わずにいると、その後ついに出会いませんでした。時期を逃したのか出荷が少なかったのか。今年は地元のスーパーで見つけました。納得価格の198円でしたが束が少し小さく見え、3束買いました。作ればペロですから。(「ペロ」とは「すぐに平らげてしまう」の意です。)

葉っぱのときに撮り忘れて、写真は完成図になりました。(3月22日)

2008年3月21日

嗚呼、麻布十番温泉+越の湯


テレビのニュースもネットの記事も「麻布十番温泉」の廃業を伝えても「越の湯」には言及がありませんでした。もしかしたら三階の「温泉」はやめても一階の銭湯の「越の湯」は残るのではないか‥‥‥‥と一縷の望みをいだいて夕暮れの麻布十番へ行きました。しかし‥‥‥‥どちらも今月末で終わるそうです。

なぜか、どうしてか、ききたいことはいくつもありましたが、たぶんご主人は毎日何度も同じやりとりを繰り返しているだろうと思うと、常連でもないのに馴れ馴れしい取材者にはなれませんでした。そのかわりお風呂に入ってから洗い場で湯船で、先達のお姉様たちとたくさんお喋りをしました。(ここは他と違って話したり話しかけられたり、いつもお喋りします。)ご近所の人、離れていても好きでよく来る人、みな口をそろえて残念だといいます。「温泉」のお客が激減したのが一番の理由のようですが、この場所がこれからどうなるかはそれぞれが想像を語るばかりでした。そして今後は「竹の湯」がある「改良湯」がいい等々教えてくれました。でもお風呂のついでにお店を見たり、おそばを食べたり、たぬき煎餅を買ったり、そんな楽しみがあるのは麻布十番の越の湯だけです。夏のお祭の晩は外の賑やかなパレードの音楽が聞こえてきましたっけ。

温泉を始めて60年、今の建物になって40年。専門のことはわかりませんが、いったい何が「老朽化」かと思います。お風呂をあがってから、ご主人に「思い出に写真を撮らせてほしい」とお願いすると「どうぞどうぞ」と言ってくださいました。あちこち撮りたいのは山々ですが、何しろ営業中の女湯ですから、いつもお湯につかりながら眺めた脱衣場と浴場の仕切りの上のガラスを撮りました。とても大きな透明のガラスにザラザラでいろんな絵が描いてあるんです。(太い柱をはさんでこちらが女湯、向こうが男湯です。)でもせっかくの絵が上手く撮れなかったし名残惜しいし、開店すぐの時間にまた来ようと思いました。


お風呂を出て堀井でおそばを食べて少し寄り道をした後、芋洗坂から六本木に出ようかと思いましたが遅くなるのでやめました。それでも帰ると10時半。もちろん体はしんからポカポカです。その後夜更かししていますが、ずーっとポカポカです。

お風呂ぎらいのお風呂セット


近頃はなかなか時間がありませんが、オモチャ遊びで写真を撮るときにはお風呂シーンが好きです。いろいろなものを湯船に見立てたり工作を思い描いたりします。先日リュードセーヌに真鍮の蛇口のついた洋式バスのミニチュアが置いてありました。便器と洗面台もお揃いで、とても素敵だったのに非売品でがっかりしたところです。それより大分劣りますが、今日はプラスチック製でバスタブの形をしたものを見つけて購入しました。入っている物の色や香りで3種類ある中で、カエルの入っているものにしました。ブルーベリーのジャワージェル、カエルの形のバスジェル、ハート型を埋め込んだ石鹸のセットです。バスタブに水切りはありませんが、何か棒のようなものを敷けば石鹸置きにもなると思います。商品名は「ミニバスタブセット、フロッグ」(発売元/インテリアカンパニー)。これで500円とは、女の子(元女の子を含む)どうしのプレゼントにもよさそうです。(3月21日)

IT'S DEMO



西武池袋線練馬駅。「えきなか」の雑貨屋さん。これって「いつでも」?


(追記)
これは私の間違いでした。よく見ると「ITS’ DEMO」でした。英語ではないし、「’」が何なのか不明です。急につまんなくなりました。(2月23日)

2008年3月20日

ピーナッツバター作戦



間違えて1リットルの牛乳を続けて買ってしまいました。2リットル!をどう使い切るか。まずは買ってあった株や椎茸でシチュー風のクリーム煮にしました。次はカスタードプリンか、というとき、前に食べた市販のピーナッツ味のプリンを思い出し、真似しようと思いました。ピーナツバターを牛乳で溶いて甘みをつけてゼラチンで固めれば出来るのではないかと。

さっそくピーナツバターを買いに行きました。お店には何種類かありましたが、大昔に買ったことがある明治屋かアヲハタの甘くないピーナツバターが見つかりません。もう作っていないのかもしれません。甘すぎてピーナッツが少ない物はよくないし、ホイップしてあるのも今度の目的では無駄、ということで輸入ものの「SKIPPY」にしました。かなり脂っ気が強く、ベタベタして苦みも残ります。でもまあしかたありません。

試しに小さいボールに一つだけ作り、結論から言うと失敗しました。ピーナッツの味を強くしたくて多く入れすぎたようです。また脂の多い物はゼラチンで固まりにくいのでしょうか。上に浮かんでしまいまいました。ゼリーを作るように、かなり薄めてさらさらにしたものでやり直そうと思います。(3月19日)

2008年3月19日

運慶の大日如来坐像、その後


クリスティーズのサイトを見ると「the Supreme Buddha」として別格扱いです。当然です。ニューヨーク時間18日の競りの結果はまだサイトに反映されていません。ボストン美術館のような公の機関が所有すれば里帰り展覧会も期待できますが、個人の手に落ちたらもう無理ですね。気になります。

● クリスティーズのサイトから(美しい写真と音声による解説付き)
 「おそらく明治期にお寺から流出したもので、これまで存在も知られていなかった‥‥‥‥等々」
● クリスティーズ、出品作品の解説



(追記)
NHKの7時のニュースが伝えるところ、三越が代理人となり13億円で日本人の個人が落札したそうです。13億円!? クリスティーズの相場では150万〜200万ドル(1億5千万〜2億円)でしたから、すごいことになったものです。2億円(3億円でしたっけ?)を超えると二人だけの競りになったそうですが、二人とも日本人だったりして‥‥‥‥ありえすぎてちょっと笑えませんね。懸念された国外流出だけは免れましたが(中略)。それにしても元の持ち主から文化庁に話があったとき値段で折り合いがつかなかったといいます。文化庁はいったいいくらで音を上げたんでしょう。‥‥‥‥終わった話ですけど。

嗚呼、麻布十番温泉

今朝テレビで知って愕然としました。陸の孤島、のような麻布十番商店街に地下鉄大江戸線の駅ができたとき、商店街にお客が増えたという話がしばらく続きました。しかし麻布十番温泉はどうだったのでしょう。設備の老朽化とお客の減少のために今月いっぱいで廃業するそうです。都内のあちこちで温泉を掘り新しい入浴施設が次々開業してきた中で、腑に落ちない気持ちです。立地がよく既にお湯のある有名な温泉に共同経営を持ちかける企業はなかったのでしょうか。それとも、そこに出た話が今の経営者の望むものではなかったのでしょうか。淋しい‥‥‥‥(続く)

● ウェブ上の記事
● 麻布十番温泉について「温泉みしゅらん」より

2008年3月18日

「飛天」の tee


これは天使で「San Miguel」と書いてありますから「聖ミカエル」でしょう。天国の門の鍵を持つといいますが、これは何を持っているのか、弓のようにも見えますが。しかしカタログの写真は小さくて、最初に見たときにはアジア的な天使だと思いました。いい感じです。

Peruvian Connectionという通信販売のTシャツ(tee)です。昨日新しいカタログが届き、その日の晩にこのTシャツをネットで注文しました。するとXSとSが既に売切れで入荷待ち。でも夏までには届くでしょう。

最初は勝手に向こうから送ってきたカタログだったと思いますが、一目でファンになり、毎回楽しみで、もう十数年になります。中近東の絨毯やアジアの織物などエスニックな要素をかなりお洒落に取り入れた衣類やアクセサリが満載。とはいえ購入はこれで2度目。なぜならと〜っても高いからです。また、私くらいまでの世代の日本人(旧日本人?)の体型に合う「プチサイズ」がないため、欲しくてたまらなくても長袖はためらいます。(プチサイズとは背の低い人用です。欧米人の各サイズで、巾はそのままで袖丈を短めに、着丈を短めに、ウエストラインをやや上に、というぐあい。これは重要です。一度これを無視してプチサイズのないお店からシルクのスーツと半袖のワンピースを買いましたが、バランスがおかしくて着れたものではありませんでした。)さらに、カタログで気に入ったものが果たして自分に似合うか? こうした個性的なデザインではそこも難しいところです。しかし何より、ファッション雑誌より編物のスタイルブックより、見ていて楽しいカタログです。

このお店は社名のとおりペルーとの関わりが深く、冬はアルパカ、夏はピマコットンを使い、凝りに凝った編込み模様のセーターやカーディガンを主にペルーで作って販売しています。たとえば、これは今度のカタログでいちばん値段の高いもので、いかにもPeruvian Connectionらしいカーディガンです。100%ピマコットンの糸を使い、インタージャ(編込みのやり方の一つ)で蓮の花のモチーフを全体に配し、さらに刺繍をほどこし、縁はかぎ針編み。以上〆て575ドル。送料を加えればいくらドル安でも6万円。この種のものはだいたい500ドル以上です。(これで手の半分がかくれるほど袖が長かったら、お金持ちでも買わないでしょう? いやいや、お金持ちだったら自分が着ることなど考慮せずに蒐集します!)

こちらは Kaffe Fassett のデザインによるスロウ(=throw/小ぶりの毛布)。何色使ったかわかりません。595ドル。そういえば数年前のKaffe Fassettのあのセーター、無理しても買っておけばよかったと今でも悔いています。

正直をいえば、昔のほうが目を惹く凝ったものが多かったと思います。最初に見た頃はカタログも小さく、上の写真のような手編みのニットばかりでした。その後も一つのカタログにいくつも載っていました。ここ数年はみるみる減って、機械編みや生地の商品が増えたのです。スカートや小物など、コーディネートする品物を全部扱うように変わっただけでなく、たぶんお客が増えて、その注文に応じるために、手のこんだニットは少量ずつ種類を多く作るよりも同じ物を大量に用意する必要があるのでしょう。残念ですが仕方ないのかもしれません。

このお店もずいぶん前からネット上にもお店を出していましたが、昨日は早く注文するために数年ぶりにそちらも見ました。すると、すばらしくきれいで便利なサイトになっていました。もう釘付けです。カタログに載った商品の複数の写真や詳細な説明があり、写真はズームできて、素材の感じまでわかります。また、過去のカタログも2冊まるごと見ることができ、在庫があればもちろん今でも買え、一部の品はセールもやっています(主に大きいサイズですが)。また、実はここが大事な話だったのですが、ネット上では「プチサイズ」があったのです! 一部の商品に限られるとはいえ。いったいいつから? 知りませんでした。(十年前に「プチサイズを作ってほしい!」と私がお願いしたのがきいたのでしょうか? そのときすぐに返事のファックスが届き、こちらに返信を求めるものでしたが、当時はとても忙しくて放っちゃったのですが。)

ネット上のお店は「eカタログ」だけでなく、アルパカやビクーニャなど南米の糸のこと、ペルーの編み手たちのこと、デザインのこと、「フェアトレード」(途上国の資源や人的資源を搾取しない取引の運動)のこと等々、商品や製作にまつわる様々な記事や写真があり、興味をかりたてます。また、去年の9月からブログも始めたようです。ちょっとがんばって読んでみたくなりました。

● Peruvian Connectionのeカタログ
● あやしげな日本語の日本語版eカタログ
● 創業者Hurlbutさんのブログ "Common Thread"

2008年3月17日

「空耳アワー」と「三越湯」


先日「タモリ倶楽部」の「空耳アワード2008」のことを書きましたが、果たしてYouTubeでアップされていました。そこで銭湯のシーンをよく見たところ、「三越湯」にそっくりですが、絶対にそうかといえば微妙で、確信が持てなくなりました。最近行っていませんし‥‥‥‥ 今度見てきます。お粗末。その動画を埋め込みたいところですが、他の変な作品も入っているためやめます。お気に入りの「くま」だけ写真にして無断コピーしました。好きなのは「くま」ですが、一番面笑ったのはグレース・ジョーンズのラーメン屋さんですね!

《YouTube》タモリ倶楽部、空耳アワード2008(2/3)

● ラーメン屋さんの取材(29秒目から)
● くまのおしゃべり(3分30秒目くらいから)
● 銭湯(6分20秒目から)


(追記)その後上の画像は規約違反として削除されました。あらたに投稿されたものは時間が上記と異なります。

織りネーム(続き)

20年前と同じデザインの織りネームを今も作れるのがイギリスの良さだとしたら、華やかなのがアメリカでしょうか。(ちょっと大雑把ですけど。)欧米(とくにアメリカ?)は持ち物に名前やイニシャルを付けるのが大好きだという話を前に読んだことがあります。そういうのを「personalized ナニナニ」といってましたっけ。ということで「personalized woven name labels」で検索すると面白いのが見つかりました。画像を持ってくるわけにはいきませんが、たまにはこんなものを、ちょっと見に行ってみませんか?

1938年創業の、その名も「Name Maker」。セミオーダーの商品がたくさんあります。見やすいサイトで、そのまま注文もできる仕組みです。セミオーダーの織りネームなら最小20枚で15ドル〜20ドル程度で各種あり、多色使いもあってにぎやかです。

● Name Makerが扱う織りネームのいろいろ

リボンは何十色もあり巾もいろいろインクもいろいろ、35文字も書けるから実に多様。追加料金でイラストやロゴの印刷も可。

● Name Makerのリボン

かわいいものが欲しければ、少し贅沢してこんなのがあります。

● Name Makerの織りネーム、贅沢版

すごいのは特注の織りネームです。

* 最高級のタフタ、サテン、ダマスク生地
* いかなる形、大きさも可
* ロゴ、イラストなど忠実に再現
* ほとんどの生地、糸、インク(パントーン)に対応

す、すばらしい! しかしミニマムオーダーが500で、値段は個別。用がなくても作りたくなりますが、用がなければミニマム500枚は多すぎますし、いくらになるやら。ざんねん。

さらにBCIというメーカー。ハイエンドはファッショナブルでもあるのですね。織りネームは素材も技術もデザインもみごと。写真をそのまま織っちゃいます。印刷ネームの素材は木、金属、合成樹脂、何でもありです。リボンはもはや「テープ」であって、織りも印刷もミシン刺繍もあり。畢竟こちらは企業向け。したがって、実は私が探している物なんかよりも普段私達が見ている物が多いかもしれません。製品見本の写真にはスターバックス、ジャンフランコ・フェレ、ベネトン、MTV‥‥‥‥誰でも知っている名前が次々と。ロットは1000。値段も400ドル前後です。う〜ん、かっこいい。

● BCI Corporationの織りネーム
● BCI Corporationの特注テープ

こういうものを見ていると、60年代の「BIGI」はがんばってたんだ〜と思います。

メーカーはたくさんありますが、だいたい二つの傾向に別れるようです。一つは趣味用。家庭的な手芸作品や子供の持ち物に付けるものは、ちょっと野暮ったくてかわいくて、お値段もお手頃です。もう一つはアパレルなど業務用。当然個性が勝負の世界です。そこでは主に織りネームはブランド名を書くもの、印刷ネームは「ウール100%」「ドライクリーニングのみ」などを書くものという使い分けがあるようです。そういえば私達の身の回りを見てもそうでした。こんな所でこんなふうにこんな値段で作っているのねと思うと、興味をそそる世界でした。


● ブログ内の関連投稿「織りネーム」

2008年3月16日

織りネーム


正式名称は何ていうんでしょうね。「タグ」とか「ネームタグ」とか言いますが、本来「タグ」は紐でぶら下げるものですからね。これは縫ったり貼ったりするもので。日本語では「織りネーム」? 英語の商品名は「designer labels」だそうですが、種類でいうと「woven name labels」のようです。では「ラベル」? ともかく、見てのとおりの物です。絵や文字が織ってあるのがミソで、自分の名前で作れるところがミソミソです。

広尾にあった伊東屋で作りました。セミオーダー式で、用意された中からテープの色、糸の色、デザインを選び、文字(名前)を指定するやり方です。注文の最小単位は30枚くらいだったと思います。外国に発注するそうで日にちはかかりましたが、出来上がったのを見たときは、かわいくてとっても嬉しくなりました。もう20年くらい前です。尤も物を作ることからまったく離れていた時期でしたから、ずっと出番がありませんでしたけど。その後ずいぶんたってから別の織りネームが欲しくなって伊東屋に行くと、他のメーカーの似ても似つかぬ商品に変わっていてがっかりしたことがあります。

やっと使い始めたのは数年前で、去年はいくつか続けて使いました。すると今度は減るのが惜しくなり、新たに「Knit-Rit」の織りネームも欲しくなり、どこかで手に入らないかと考えました。それで試しに20年前に織りネームが入っていた紙袋(封筒)にあったメーカーの名前《Cash's》をネットで検索してみたのです。

《Cash's》はすぐに出ました。イギリスの企業で、さすがですね、そのサイトでは大昔に作ったと同じ商品を今も売っていました。それに各国に代理店があって、日本なら《ネオ・ジャパン》だそうです。ということで、ネオ・ジャパンのサイトでカタログを申し込みました。するとすぐに届きましたよ。すべての種類の実物サンプル入りです。なんて楽しい。おかげで迷ってなかなか決まりません。(同じものを今作ると30枚で税込み3150円。前よりずっと安いんです。)

巾広で厚地で高級な注文服のような織りネームから、贈り物のリボン、小学生の持ち物に付けるアイロンプリントまで、また二つ折りにしてお手製の縫いぐるみに付けたらカッコよさそうな物もあります。ちなみにイギリスのCash'sでは、犬の名前を入れられるリードや靴の中に貼る名前など、珍しいものも並んでいます。(1月)




● Cash's UK Ltd.
● (株)ネオ・ジャパン

● ブログ内の関連投稿「織りネーム(続き)」


(追記:2013年6月)今年ネオ・ジャパンで作ったカワイイ織りネームについて書きました。こちらをご覧下さい。

● 「すごくカワイイ織りネーム」(2013年6月4日付)


Personalised woven name labels, made in UK.

2008年3月15日

福島瑞穂氏のセーター


ビデオニュース・ドットコムの「第17回永田町コンフィデンシャル」(2月26日収録)に登場の社民党党首・福島瑞穂氏が凝ったいいセーターを着ています。(袖は肘のまわりだけ赤の無地です。)インタビュアーも最後にセーターがきれいだったと言っていました。もしかして福島センセイはセーター好きでしょうか。

そういえば彼女が現役の弁護士の時代、「朝まで生テレビ」に赤いフェアアイルを着て出たことがあります。私は編物など忘れていた頃でセーターへの執着もありませんでしたが、その後「福島瑞穂」といえばあのセーターを思い出すほど印象に残りました。十数年前のことかもしれませんが、こんどのセーターもセーターに頓着のない人が選ぶ品とは思えません。これまでの遍歴や箪笥のなかみ‥‥‥‥私生活が気になったりして。

2008年3月14日

運慶の大日如来坐像が


日本人コレクター所蔵の運慶作「大日如来坐像」がオークションに出品される、という短いニュースを見ました。文化庁には「国で買ってほしい」という嘆願書が1万2000集まったといいますが乗り気ではなく、この国では道路の敷き石にもならない木の塊なんかに血税は使えません、ということですかネ、とか言いたくなりますね。

少なからず気になってネット検索してみました。「皇居・大手町・丸の内ぶらぶら日記」というブログの2月21日の記述に、なんと銀座のクリスティーズで展示されているのを見てきたという話が載っていました。え‥‥‥‥ということは、「日本人コレクター」って、アメリカ在住日本人コレクターではなくて、日本にいる日本人?!?! 別のブログ「憂国広場Ace」によれば、3月18日にニューヨークのクリスティーズに出品されるとのこと、この手の文化財は海外のほうが高い値がつくからだそうです。

運慶は鎌倉時代随一の仏師で、その作品は日本のあちこちのお寺や美術館にあり、国宝や重要文化財ばかりです。そもそもそういう文化財の指定とは、明治期に財政難の神社仏閣から多くの貴重な文化財が海外に流れてしまったことの反省から、「勝手に売るなよ」というのが趣旨ですが、この「大日如来坐像」に限ってその指定がなかったのです。ですから売り手は海外でも売れるというわけです。

何年か前の話で記憶が朧ろですが、かつてベルサイユ宮殿でルイ*世が使ったという「机」(ロココの真髄、物凄いライティングデスク)が競りに出ました。フランス政府は元あった王様の部屋に戻したいと、円にして数千万を見込んでオークションに臨んだのです。しかしどんどん競り上がり、1億円を超えたところで「もうダメ」と退かざるをえませんでした。断腸の思いだったでしょうね。誰よりも自分達が所有して然るべき「机」なのですから。それでも競りは続き、「絶対に買うのだという強い意志」を持っているように思われたというライバルがついに落札したとき、その額は2億円だったといいます。ベルサイユ側はさらに力が抜けたでしょう。しかしそのとき落札者から連絡が入ったのですね、「机」を寄付したいと。最初からそのつもりだったそうです。一個人ですよ。ひゃー、カッコイイ! 素晴らしい話でした。

格差ニッポンといっても、いまどきの成金は億ションだの自家用ジェットだの世界の一流品だの、本当に貧乏くさいと思います。お金を持っているなら代理人に4億持たせて乗り込まなくちゃ。そして競り落として、元々持っていたお寺か博物館に寄付しなきゃ。そういうお買い物をしてほしいんですけど。円高なんだし。

2008年3月12日

ラピスラズリのピアス



アメリカのボストン美術館オリジナルのピアスです。中央はラピスラズリで、まわりは24金仕上げ。流行との兼ね合いは知りませんが、趣味のいいイヤリングだと思います、というのは私の好きな形だからです。

日本でも近頃は美術館がオリジナル商品を作って販売していますが、アメリカやヨーロッパではずいぶん前から盛んで、本気で売れる品物をじゃんじゃん作って収益を美術館の運営に回したわけです。とくにアメリカの有名な美術館では、土産物売場は大きくてデパートの一角のように立派です。(20年前に初めてニューヨークに行ったときには仰天しました。)私はこれが大好きで、あちこちのカタログ通販でずいぶんいろいろな物を買いました。カタログではとくにアクセサリー類が興味深く、それぞれ美術館が所蔵する古代ギリシャやエジプトなどの発掘品やゴシック時代の工芸品を再現したり、有名な肖像画に描かれた人が身につけている装身具を再現したり、そういう美術史の感覚から作った品物ばかりです。作りは丁寧でしっかりしており、値段も材料や技術によって数十ドルから2千ドル3千ドルまでいろいろです。(日本では私が知る限りでは三越にメトロポリタン美術館の小さい売場がありましたが、値段が2倍から3倍とべらぼうでした。最近では原宿に新しいビルにニューヨーク近代美術館の直営店ができたようです。)

このピアスもそういう品物の一つで、説明書によれば、古代中期のエジプトに始まったgranulationという金の粒つぶを使う技術を用い、エジプトらしいラピスラズリを使ったところが売りです。でもこれ、石神井のリサイクル屋さんで500円で買いました。通りっぱたに出ていたアダム&イブの花瓶を買おうとお店の奥に入ったとき、レジの所のガラスケースの中にあって目を引いたのです。見せてほしいと言うと、お店の人は「これはオモチャ、オモチャ」と笑うのでした。全然わかってない様子でした。(皆がこうならいいのに。)

私はピアスをしませんが、ピンバッヂのつもりでブローチです。ピンが折れたら上手に金属片をハンダ付けしてボタンにしたいと思います。(3月11日)

2008年3月10日

パイユドール、春の巻


日曜日に原宿へ繰り出した目的はパイユドールです。2月に春物が入荷するとの案内が届き、理系のYさんと行こう行こうということになりました。狭い階段を上ると、やはり興奮してしまいます。こんどもすてきな帽子と靴下でいっぱいでした。ここは「BARAIRO NO BOSHI」という帽子屋さんの直営店で、靴下は「ANTIPAST」というメーカーのものです(衣類も少しあります)。この組合わせはほんとにすごいと思います。

このたびの私の収穫は黄色い靴下です。コントラストの強い色づかいですが、けして単純ではありません。手を入れると透かし編みの部分に肌色が透けてニュアンスが深まります。さてこれをどう使いこなしたらよいのか。私にはなかなか難しいのですが、楽しみでもあります。

去年の5月ここで買ったニット帽がとてもよかったので、今年も春から夏にかけて毎日かぶれるような帽子があればと思いました。そこでまず目に入ったのが編込みのニット帽です。単純な形に、花の編込みで、小さいリボン飾りがたくさん。私に似合う色があり、これは使えそうだと思いました。しかしお店の人は、どこからか予想もしないものを持ってきて勧めるのです。綿100%ですが紫色、耳のあたりにイチゴが2つぶら下がっているという(桜田淳子系)形です。せっかくですが、私は下がり物は苦手ですし、似合いもしませんよ。他のものをあれこれ試しました。

しかし他を試すほどに、店員さんが勧めてくれた紫の帽子が一番面白いし、似合って見えてきました。ぶらさがったイチゴも斜め後ろにずらすと、いい感じになることを発見しましたし、その日のカッチリとステッチのきいたコートを着てみると不思議と合います。それに、適度なゆるみやイチゴの茎の所のひっつれ効果は、頭の形をいいシルエットに覆うのでした。この感じは自分で真似て編んで出せるものではありません。お店のお嬢さんにも帽子にも感心してしまいました。というわけで、この帽子を買ったのです。紫色はちょっと難しいと思いがちですがが、むしろ何を着ようと毎日かぶってしまう、というやり方がいいかもしれません。

さて、いつものように私がジタバタする間、Yさんはサラサラとお買い物。木綿のキャップ1つと靴下を3足。まあすごい。その後おやつの時間にフェデリースの椅子で記念撮影しました。(3月9日)

● このブログ内の関連項目「パイユドールとバラ色の淑女」(2007/6/8)

ラ・フェデリースでおやつ



他のお店のクレープを食べると、クレープにもいろいろあるんだと悟ります。前にガレットばかり食べ歩く人のブログを見たことがありますが、その気持ちがわかる気がしました。そして私はやっぱり原宿のフェデリース(ラ・フェ・デリース)のクレープが好きみたい。お店も好きです。

この日はおやつが大変でした。待ち合わせが午後でしたから、パイユドールへ行く前にお茶、と思ったら満席で、帽子と靴下を買った後に行ってもまた満席。すると席が空いたらケータイに知らせてくれるというのです。おお、そういう方法があったのかと感心しつつ、また町へ出ました。マリメッコでかわいいファブリックの製品を見ているときに連絡が入り、ようやくテーブルに辿り着いたのでした。

ここでデザートのクレープを食べるのは初めてです。(写真は私がカップに紅茶を入れる前で、少し間の抜けた絵です。)クレープは2種類選び、半分こ。バナナ・キャラメルはそば粉のクレープで、温かいバナナが重ってチョコレートもたっぷり。もう一つは名前を忘れましたがレモンの輪切りを添えたもので、小麦粉のクレープ。甘いソースがかかり、こってりしたホイップクリームがたっぷり載って、シアワセ。バニラ・アイスクリームはどちらにも。紅茶はポットサービスで、たっぷりあります。

更に嬉しかったのは、途中でお隣の席にすばらしいベビイがやってきたのです。おとなしいのに人なつこくて、とてもきれいな可愛らしいお顔で私達をずっと見ているのですから。やがてクレープが運ばれて、お母さんが促しても、微笑むようにこちらを向いているんですよ。1歳3ヶ月だそうです。若いお父さんとお母さんもお洒落でにこやかで素敵でした。ああ、原宿っていいかも‥‥‥‥

帰り際、シェフくんにデザートのクレープも美味しかった!と言うと、次回は食事のクレープの後にデザートのクレープをどうぞ、とのことでした。わりと本気で受け止めました。(3月9日)

nano なのだ


理系の研究者Yさんが、iPod nanoを貰ったものの宝の持ちぐされだというのです。WindowsユーザーでiTunesなどアプリのあらたな設定が必要な上に、そもそもわざわざiPodにモノを入れて見ている暇があるだろうか?、その暇があれば本を読むほうが好き、とのこと。そういうわけで、私が幸運を授かりました。ありがたいことに、私は新品のiPod nano(8GB)を貰っちゃったのです! お店でも町でも見かけますが、本物を手に取ったのは実は初めて。とってもきれいで繊細な形に驚きました。

家に帰ると夕食もそこそこ作業開始です。かつて私のiTunesは音楽でいっぱいでした。手持ちのCDからお気に入りを沢山入れたし、iTunes Music Store(オンラインで音楽を購入するところ)で購入した曲も何十とありました。でも1年前にマックを壊して全部がおじゃんになると、新しいマックではpodcast中心になりました。podcastsでは「購読」すると自動的にデータが配信されますから、たまるたまる。ですから、何処でも使えるiPodは、podcastの要るものと要らないものを振り分けるザッピングに使いたいと思いました。

そこで振り分けの対称だけをiPodにコピーしようとしました。しかし実はiPodとは、いかにして常に中身をiTunesの中身と同じにできるか、という所が身の上のデバイスだったのですね。したがって、「Democracy Now」のビデオ版をコピーした後に追加して外付けハードディスクに保存してある「Democracy Now」を追加する、ということはできませんし(前に入れた分が消える)、ましてやiPodを聞きながら、聞き終わった順に消していく、ということもできないのでした(削除する機能がない)。そこを呑み込むのにだいぶ時間がかかりました。

しかしそういうiPodの特徴を特徴として理解すれば、それに見合った使い方ができようというもの。とりあえず入れたものを見てみました。ケータイと同じくらいの画面になんときれいな映像でしょう。いやはや驚きです。というところで、今日はもう遅いので続きは明日にします。明日が楽しみです。(3月9日)

2008年3月8日

今テレビを見ていたら

私、タモリ倶楽部の「空耳アワー」のファンです。今日はなんと「空耳アワード2008」。空耳傑作選! ブログを書きながら見ているんですが、そしたら「入るんですかい」のところで、あのお風呂屋さんは白金の三越湯じゃありませんか!! あそこは男湯と女湯がかわりばんこに変わるので、あの露天風呂ふうの湯船には私も入ったことありますよ。(画像を載せられなくて残念です。)(3月7日)


(追記)全部見終えて一番好きだったのは、やはり二頭のクマさんです。ひぜまたYouTubeで見たいものです。(今日のところはこれで。↓ 画面が映らなければこちら

2008年3月7日

ディーン&デルーカ

忙しいお母さんのPさんと別れた後、私は残って東京ミッドタウンの商店街を少し見て回りました。(前回はサンドイッチを買っただけで、何も見ませんでしたから。)まずは一服しようと、近くにあったDean & Deluca(ディーン&デルーカ)という名前の小さいセルフサービスのカフェに入りました。入口できれいな色のアイシングで飾ったクッキーの袋入り気づきました。しかしヒヨコ2羽で500円?! とまれコーヒーとバナナとクリームのパイにしました。こんな感じです。

小さなお店の中には何やらきれいな色と形のお菓子や飲み物類がいっぱい並んでいます。お会計の所には2000円以上する変わった飾りの板状のチョコレート。なんでもここはニューヨークから上陸したお店で、直輸入のオリジナル商品なのだそうです。でも何かおいしい物の予感がして、店名ロゴの入った450円のチョコ(3種類のうちクッキークリーム)を買いました。お盆の左端にある白いやつです。(追記:食べたら、ちょっとハズレ。)パイは可もなく不可もないおいしさ。いいおやつでした。

気になって帰りにまた店内を見ました。箱がとてもかわいい「動物ビスケット」(イギリス製)。このネズミを見てくださいよ。「連れて帰って」と言わんばかりじゃありませんか。中身はこういう顔だそうです。(何故ライオンとネズミなのかは「?」)本物のイチゴ果汁のイチゴ味でバターだけを使ったビスケット。味を想像できません。



無添加のスムージー(スエーデン製)。濃縮還元の果汁100%のミックスジュースで、面白いのは内訳をアイコンみたいな形で表示してあることです。たとえば林檎の絵のスムージーは「林檎1個、バナナ1/2本、オレンジ1/3個、パッションフルーツ1/10個、それにマンゴ1/2こ」という具合。え? 250mlの容器にそれだけ入るの? よくわかりませんが、そういう感じでブルーベリー、ラズベリー、桃の4種類にしました。


いずれもどんな味か楽しみです。余裕の賞味期限ですから急がないことにします。

(追記: スムージーはネクターのように濃くて、複雑な味がバランスよく混じりあってとっても美味でした! 3月某日)

さて、カフェを出て地階を進むとデリ横町がありました。両側に今ふうの「都会的な食べ物」の数々が並びます。そこを過ぎると、なんと別のDean & Delucaにつきあたりました。大きな店舗で奥にはワインが並び、反対側ではお惣菜がおいしそうでした。そうか、ここは何処の国でも大きな都市に必ずある、オリジナル商品を持つ高級食料品店なのだなと思いました。はいらでか。


まずは林檎とキャラメルソースのスペアリブ1本、次いで由緒ありげなアスパラガスとアーモンドのマリネ、海老と甲イカとオリーブのオーロラソース和えを100g位ずつ。試食に出ているキノコのマリネのようなものを食べてみたら、これがオイシイ! また買いに来ようと思いました。こちらは勿論、帰ってすぐに食べましたよ。どのおかずもとっても美味でした。

六本木でロートレック



20年かもっと前に大きなロートレック展を見たとき、それまで興味がなかったポスターなのに突然「とてもイイッ!」と思ったのでした。ですから日本美術研究者のPさんからサントリー美術館のロートレック展を見にいかないかと誘われると、また見たくなりました。東京ミッドタウンに引越してからのサントリー美術館も初めてでしたし。

今日の展覧会は前に見たものより規模は小さかったかもしれませんが、同時代に同じようなことをしていた作家の作品、ロートレックが描いた人物の実際の写真、当時のキャバレーの舞台などを撮影した映像、ロートレックに影響を及ぼしたと思われる日本の浮世絵などを共に展示して、視野を広げて作品を味わう仕組みになっていました。前に「イイッ!」と思ったポスターも多数あり、やっぱり素敵でした。以前よりも知識が増えたのか、あの時代らしさとその新しさをより感じました。そして、新しい発見もありました。

まず、人物を描いた絵をモデルであった人達の写真と比べると、とくに女の人は、どう見ても絵のほうが美しくないのですね。もともとロートレックの絵はいわゆる美人画じゃありません。あれでも美人に描いたつもりでしょうか? それともモデルの顔に似せることや、普通に美化することを好まなかったのでしょうか。でもモデルはロートレックに依頼して描いてもらっているのですから、モデル側の意識が高かったのでしょうか。しかし実像を知って改めて絵を見ると、なぜか人物たちがいきいきとして見えるのでした。目鼻で似せるのではなく、全体の姿でいきいきとした個性を描くことが大事だったのかもしれません。

もう一つ印象に残ったのは「女たち」の連作、とくに最後の「ひとり」という小さな絵でした。(最初私は隣の大きな絵を見ていて、Pさんがしきりに「悲しい」とつぶやくのが最初わかりませんでしたが。)「女たち」は娼館で娼婦たちを描いたものでした。体をふいている女の後ろ姿や、寝姿など、日常的ともいえる光景です。しかしある絵の説明では、そこに性的なものはないのに、部屋にギリシャ神話のレダの飾りがあることからそこが娼館だとわかるのだそうです。そして最後の「ひとり」は、仕事を終えた娼婦が寝ているところ、抜け殻のように寝台に身を投げ出した場面でした。その一枚が、にわかに特別なことを考えさせるのです。そういう彼女と「女たち」の悲しさや惨めさ、と同時に、そこにいるロートレックの悲しさや惨めさが重なるような。起きている間はお互い楽しく過ごす術を心得ているかもしれない、でもその場を離れ一人になったとき、無防備に眠るときのことをロートレックも密かに共有していたんでしょうか。娼婦を描いた画家なら大昔からごまんといますが(そもそも歴史的に裸体のモデルになるのは娼婦が普通)、自身の障害のために娼館に通うしかなかったであろうロートレックが娼婦を見つめる目は、やはりどの画家とも違ったかもしれません。だからそんな姿をそんな風に描くのではないかと。あるいは、そんなふうに描きえたのではないかと。そんな気がしました。何もわかりませんけどね。

ロートレックの晩年は持病のほかにアルコール中毒と梅毒。悲惨だったが死ぬま絵を描き続けたそうです。画家です。とはいえ36年の生。貴族の生まれでお金に不自由なくキャバレーに通い絵を描く暮らしはそれなりにいいものだったろうという思い込みは覆りました。再び展示作品を始めから見なおすと、若い頃の大胆でいきいきした絵のすべてがいっそう魅力的でした。

ああ、そういえば十数年前にかなり大判のロートレックの料理本がありましたっけ。友達を部屋に招き、そのために何日も前から準備し、何時間もかけてだしを取ったり煮込んだり、手間のかかるお料理を自ら用意してもてなしたそうです。そのレシピを集めた本でした。私はモネの夫人の料理本や、レオナルド・ダ・ヴィンチとボッティチェッリが共同経営した食堂についての本など買って気に入っていた頃で興味があり欲しかったのですが、とても高かったので見合わせたのでした。当時は芸術家の料理本が流行りだったようで、ジャン・コクトーの料理本もありました。

(帰りに急いで撮ったサントリー美術館入口の写真は不覚にも他人様のお顔が二つドバッと入っていたので外の写真を重ねてごまかしました。おそまつ。)

ロートレックで鳥獣戯画



サントリー美術館の売店ではロートレックの手ぬぐいが目を引きました。あの有名な「赤いマフラーの男」で、一色刷りなのが手ぬぐいらしい感じです。しかしですね、1枚1600円はべらぼうです。通過します。その棚の続きには、サントリー美術館がこちらに引越して最初の「鳥獣戯画がやってきた」展のカタログが積んでありました。(不覚にも展覧会を見逃しました。)

このカタログは編集のしかたがカジュアルっぽいのですが、図版が多く収録されているし、欲しくなりました。実は私は鳥獣戯画が大好きなのに関連図書を持っていません。ずっと欲しいのは大判オールカラーで全編載っている絵巻物シリーズ(もう廃刊か?)のものと上野の博物館で売っている絵巻物のミニチュアなのですが、なかなか買えずにいました。この機会に一冊と思ったわけです。

お会計に行くと、なんとこのカタログ専用の袋に入れてくれました。カエル、ウサギ、サルをプリントしたシーチングの手提げです。おまけにPさんはサントリー美術館の会員でしたから1割引でした。ありがたや。

2008年3月6日

アップルの Jam Pack

といっても林檎ジャムの詰め合わせではないんですよ。


去年の夏からGarageBand(マックに付いてくる音楽製作ソフト)がお留守でした。バッハのバイオリン協奏曲が長くてややこしくて入力が滞り、それきりだったのです。先週あたりようやく続きを始めようとすると楽譜が行方不明でした。それで新たににヴィヴァルディの「四季」に手をそめ、おりしも「春」の第一楽章を一つ作ったのでした。

そんなこともあり、ふたたび音楽遊びを始めるとふたたびJam Packがほしくなりました。それはGarageBandや上級ソフトのLogicで使える追加の音源です。シンフォニーオーケストラ(クラッシック音楽の楽器)、ワールドミュージック(エスニック楽器)、リズムセクション、リミックス、ヴォイス(ヴォーカル)の4種類があり、いずれも1万800円ですが、数あるDTMの音源の中ではお買い得との定評があります。値段の割に沢山入っているらしいのです。

追加の音源はすごーくメモリを食います。ですから本当は「エスニック楽器」と「ヴォーカル」も欲しくて迷いましたが、「オーケストラ」だけ買うことにしました。というのも、GarageBandのユーザーでわざわざアコースティックな音楽を好む人が少ないと見たか、アコースティック系の音源がきわめて少なく、かつ貧弱だからです。でもそれを言ったら、ループもあるようでないようで、それを言ったらGarageBand2じたいの機能の限界が気になりだして‥‥‥‥ しかしGarageBand 08の広告を見ると、若干機能は上がっても子供じみた余計なサービスが目障りだし、バージョンアップしようにもGarageBand3を持ってなくちゃ駄目なようで‥‥‥‥

とまれ注文して二日後の今日にはJam Packが届きました。

音源の半分は弦楽器です。しかし音質はお粗末でした。機械で合成した音ですから、元々入っていた「strings」の音の欠点をひきずったかんじです。音が悪いしノイズが多いのです。音質が悪い分、音の高さの移行は滑らかになりました。(この2つの要素は相関するのでしょうか。どちらかを取ればどちらかが犠牲になるようです。)

率直なところ、Jam Packの「String Ensenble」なら、私が一昨年「人の望みの喜びを」に使うのに「Orchestra strings」を加工して作った音のほうがずっとましですよ。ほんとです。それでも「strings」でひとくくりだったものがバス、チェロ、ビオラ、バイオリンと数種類の音域別に用意され、それぞれにレガート、ピチカート、スタッカートができました。音符ごとにベロシティを上げ下げしたり音符の長さを変えたり面倒な微調整が省けます。(しかしレガートとピチカートのあるメロディーラインではトラックを二つ使うことになります。)

木管と金管ではイングリッシュホルンの音が気に入りました。音が抜けてて滑らかです。ピッコロも伸びがいいし、バスーンは放課後のブラバンを思い出させるような哀愁の響き。クラリネットは少し劣り、オーボエには金属的な嫌な余韻が気になりますし、マリンバは音がいいのにやはりノイズが気になります。トランペットも惜しいところで、「Horn Section」から私が加工したソロのほうが上等かも。他にオルガンがなぜか何種類も増えました。また「Tuned Percussion」という鐘の音系のカテゴリーが増えました。そんな感じです。

意外な収穫はドラムキットでした。これはMIDIキーボードの効果音のように、鍵盤ごとに単音を配したものです。これまでのジャズ系やヒップホップ系なのドラムキットと同じく、クラッシック系の叩いて鳴る音が沢山入っており、歯切れのよさとエコーが快感です。(たぶん本物の楽器の音を採ったのでしょう。)ループはいろいろなクラッシック曲をジグソーパズルにしてバラしたようなものです。そういうパーツが2000も入っているそうで、一度で聞ける量ではありませんから、追々チェックします。

とはいえMIDIでは音は使いよう。生楽器を合成しても所詮は代用品です。ちょうどインスタントラーメンをインスタントラーメンとして楽しむように、合成の音は合成の音として、せいぜい上手く使いたいと思います。

友達さがし(雑談)

去年の中学の同期会でSちゃんが「一番会いたい」と言ったのはSくんでした。先週の幹事会でもみんなが会いたいろいろな名前の中にSくんがいました。ハンサムでインテリで変わり者(ぶってる?)で、皆とワイワイ騒ぐタイプではなかったと記憶しますが、みんなの印象に残る人だっということなのでしょう。医学部に進みお医者になったことまではわかっています。幹事会のメンバーであるTくんは同じ大学を出た眼科医で、卒業名簿や同業者名簿で探せるのじゃないかなどということになりました。

私は私で探したい人が何人かいましたが、帰宅後ためしにSくんの名前をネット検索をしてみました。すると検索結果の最初に出てきたのでびっくりです。それはある病院のサイトで、これはもうSくんだと思いましたが、まずはTくんにメールしました。すると今朝、知人を通して本人と連絡が取れた旨のメールが届きました。なんだかわくわくしました。

当時Sくんとは家が近くて、小学校も一緒でした。中学に上がるときはSくんのお母さんのお誘いでSくんと一緒に英語を習うことになり、雨の日も風の日も毎週毎週3年間、隣町の先生のお宅に通ったのでした。しかし、ほんの数人のお教室なのに、Sくんとお喋りしたことは殆どなくて、一度グループサウンズ(たしかテンプターズ)のレコードを貸してもらうことになったのに、たまたま翌週私がお休みして借りそびれた、ということくらいしか覚えていません。(私はほんとに人と話すのが苦手な人間でした。)

Sくんは小児科の専門医だそうです。今の時代、エライ!と思ってしまいます。きっといい先生だろう、でもTVでよくやっているようにヘトヘトな目にあってやしないか?などと勝手な空想をしてしまいます。Sくんがこれまで中学時代を思い出すことがあったかどうか‥‥‥‥わかりませんが、Sちゃんならずとも、11月の同期会で今の姿を見せてくれたらなあと思います。

2008年3月5日

すごいケーキ屋さん


ネットでヨーロッパのマニュスクリプト(写本)の絵の画像を探していたら、ひょいとこんなのを見つけてしまいました。すごい、すごい。デコレーションケーキの数々ぜひご覧くださいませ。

● Jolly Be Bajkery その1 その2

飾りはフォンダン、マジパン、ガナッシュ、バタークリームの合わせ技で、お味もパーフェクトであるとのこと。オーダーメイドで、デザインだけでなく、ケーキ本体のスポンジの種類やフィリングも選べるそうです。ハハハ‥‥‥‥ 「食べる芸術作品」を標榜するのはRuth Seidlerさん。お店はニューヨークのブルックリン。

90年代の初め頃にたくさん買い込んだ洋書の中で、シュガーケーキという奇抜とも思える楽しいケーキを知りましたが、そうした伝統があっての進化形なのでしょう。それにしても世界の美術を自由に操る想像力、すごい表現力です。

2008年3月4日

3月になりまして


アントニオ・ヴィヴァルディ
作品8 和声と創意への試み
バイオリン協奏曲集「四季」から「春」 第一楽章アレグロ (3'21")

   《 春 》

春がやってきた
小鳥は楽しい歌で春を迎え
泉は西風の息吹に
優しく流れる 囁くように

大気を黒のマントで覆いながら
稲妻と雷鳴がやってくる
嵐が静まると
小鳥はまた甘い歌を歌い出す

     (田島容子訳/日本楽譜出版社)

Op. 8: Le Quattro Stagioni, La Primavera (1)
(music)(vivaldi)(garageband)

2008年3月2日

ほとんど同窓会

3月1日に中学校の同期会の幹事会がありました。私は幹事ではありませんが、友達が幹事でお呼びがかかり、嬉々として出かけたのでした。石神井でお昼に集まるというので場所も「おさる」(正式名称「yato cafe」)です。

行ってみると、なんと9人の集会でした。(本当の幹事は3人なんですけど。)個性豊かでお仕事っぷりもまばゆいばかりの、そうそうたる顔ぶれ。ということは、どう考えても私一人がおちこぼれ。ときどき思うのですが、どうして私がこういう人達ばかりと親しかったのか、不思議というか、幸いというか、やっぱり謎です。でもおかげでとても楽しいのですから、ありがたいことです。

私達の時代にはよほどのお金持ちか特別に教育熱心な家庭でなければ地域の公立学校へ行くのが普通でした。そして、私達の住む3つか4つの町の中に学区の境があるため、全体的にある幼稚園を出ると主に2つの区立小学校へ別れ、小学校を出ると主に2つの区立中学校へ別れ、中学校を出るといくつかの都立高校に別れるという大きな流れがありました。したがって誰もが、多くの人と一緒になったり離れたりまた一緒になったり‥‥‥‥という具合で、面白く複雑にこんがらがっています。たとえば私の小学校の友達と中学校の友達が別の高校で友達だったとか、その一方で小中高とも一緒という人が何人もいたり。そういう中学の同期の集まりでは、幼稚園から高校までが共通の時間軸となり、間接的な知り合いが何倍にもなり、盛り上がらないわけがありません。

今回の特記事項は、18歳から今もサーフィンを続けているYが、なんとサーファー役で北野武の映画に出演したという話です。サーファー達の事務所に北野側から出演依頼があったというのだからカッコイイ。しかも台詞付き。題名は忘れてしまいましたが、長かったし、海っぽかったから、「あの夏、いちばん静かな海」かな?と一覧表を見ながら思います。こりゃ見なきゃいけませんね。

とりあえず集まって皆でお昼ご飯を食べ、それから次へ流れて行く予定でしたが、遅れる予定の人達がいたため「おさる」で長居することになりました。大勢で陣取って激しく盛り上がってしまいましたから、せめてたくさん飲んだり食ったりおかわりして、テーブル単価を上げるよう努めました。そして9人が4時間を費やして決めたのは‥‥‥‥「11月5日土曜日にやろう」ということだけ。しかし同期生名簿の充実という当面の課題があるのです。私は「自分の一番会いたい人を自分で探そう」と提案しました。(これは去年の同期会でSちゃんが言い出したことです。)みんなで名前を書いて並べましたが‥‥‥‥果たして本当に探すかしらむ‥‥‥‥?

5時頃いったん解散し、主婦達は帰路につきました。私は男どもと大昔からある赤提灯へ行きました。地元ならずも初めて入るお店でしたが、本物の赤提灯はいいものでした。ウーロン茶で宴の続きを楽しみ、3人が飲み干した焼酎の瓶をもらって帰りました。(コルクをガラスでくるんだ蓋がしゃれています。)

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