お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2007年12月23日

電子チケット、体験と教訓



忌野清志郎の復活コンサートがあると知ったとき、行かねば!と思いました。一緒に行きたかった友達のMちゃんにメールを打つと、まるで乗り気じゃなくて、「チケットが取れないと思います」とのつれない返事。(たしかに久しぶりに再会したとき、もうあまり聞かないのだと言ってました。)しかし「チケットぴあ」というものを検索して「先行予約」(なにこれ?)というのが受付中でしたから、まだ大丈夫のはずだと主張しました。コンサートの前売り券なんてプレイガイドのカウンタで座席表を見ながら買う時代しか知らず、ネットで買うのは初めてで戸惑いましたが、ともかく試しました。Mちゃんが行かないならヤフオクに出すさと居直って2枚。

まずはぴあに会員登録をしなきゃいけません。それから目的のコンサートの先行予約を申し込むと、締切の日時の後に、枠より多ければ抽選を経てネット上で結果ががわかるというものです。予約できたチケット料金は自動的に引き落としになり、手に入れた人はいくつかの方法で実際のチケットを発券してもらう又はチケットに代わるものをダウンロードして、それを持ってコンサート会場へ行くという段取りです。(そういえば、前に行ったロンドンのライブハウスの予約がそんな感じでした。無数のコンサートがパソコン上で選べて、料金がカード決済で、自分の画面をプリントして持って行きましたっけ。)

たしか11月20日頃が締切で、私の画面を開くと丸印がついていたので、たぶんチケットが取れたのだと理解しました。そのことをMちゃんに告げると、日程上の都合はついたから行けるだろうとのこと。一安心して照会のコード番号などをメモして、そのうちコンビニかチケットぴあのカウンタで現物のチケットを出してもらおうと思いました。なにしろコンサートは来年2月。急いでチケットを手にして紛失したら困る‥‥‥‥なんて思ったのですが。

そして1ヶ月後の今日(21日)チケットぴあに行きました。出てきたチケットは武道館の2階。おっ、2階席ね。しかし時代は変わっていたのです。次の瞬間カウンタのおねえさんが「座席を確認しますか」と昔よく見た八角形の図を広げて指さした所、それはかつて「4階席」と呼んでいた場所でした。「え、え〜〜〜っ!?」と心で叫びました。それを察してか、おねえさんは「チケットが手に入っただけよかったですよ、完売ですから」と慰めてくれました。

経験があるんです、武道館の4階席。四半世紀の昔、キース・ジャレットのソロでした。何月か忘れましたが頃は真冬で、壁に近いような4階席の後ろのほうは空席も多く、少し前の席に移動しましたが、寒いのなんの、外にいるのと同じです。終わってから気づくと、手袋をしていたのに小指が紫色になっていました。「うわーん、凍傷だ。でも、たとえ小指がもげても今日のコンサートは良かったぞ〜」と強がってはみましたが、帰宅するなりお風呂場にぬるま湯とお湯の桶を並べ、交互にひたしならが長い時間をかけて両手を温めたのを思い出しました。

そしていろいろ考えました。たぶん今のコンピュータ式は昔とは違うのです。たぶん「丸印」が出た時点では権利だけで、座席は決まってなかったのだ‥‥‥‥そこにまったく考えが及びませんでした。だから、たぶん「丸印」を見てすぐに発券すればもっといい席だったろう、たぶん自動的にいい席から発券していくのだろう‥‥‥‥せめて一般予約開始前に発券していたら‥‥‥‥しかもこのコンサートは全席一律料金で‥‥‥‥トホホ。もっとも、本心をいえば、私はいいんです。このコンサートは私にとって一つの儀式みたいなもので、その意味では行ければいいんです。しかし、一緒に行ってもらうMちゃんは清志郎の古いお友達です。なんで高いお金(8千円)を払って最後列で(寒いだろうなあ)こごえながら聞かなきゃいけないの??? ああなんてことでしょう。

Mちゃんからの返事のメールはまだない‥‥‥‥

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ主のお店 KNIT-RIT FABRIC の宣伝 アメリカ版

See other gifts available on Zazzle.