お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2007年10月29日

驚きの封筒


大手町にある逓信総合博物館の展覧会の入場券は郵便局によく置いてありますが、こんどもそこでもらってきたのか記憶は定かじゃありません。たぶん「絵封筒S」という展覧会の名前から、先日Iが話してくれた「おじいさんの封筒」を連想して、興味を感じたのだと思います。28日の日曜日は、本当はMくんの町田のアトリエへ行く予定でしたが、予定を遅れてしまったし、封筒の展覧会が最終日でしたので、そちらを先に行くことにしました。

この展覧会は1回目ではないようです。定型大の封筒に自由に色をつけたり物を貼付けたりして、楽しく美しくいろどったもので、内外のプロの手によるものと公募したものが何百点も展示されていました。(規制がないようでしたので写真に撮りました。あとでまた入れ替えます。)



日本も自由になったものだと思います。私が若かった頃の郵便局ではこういう郵便物を嫌いましたよ。宛先を書くべき位置や面積が決まっていて、赤一色の封筒など色ものにもいい顔しませんでした。ハタチ頃にIに教わってフォロンが友達に出した手紙を画集にしたものを見たとき、フランスってこんなことが可能なの?!と驚いたものです。とはいえ、アート尊重もほどほどにしないと、現実には配達員さん泣かせでしょうけど。

ここでは毎年年賀状の公募展をやっていますが、封筒がこうなんですから年賀状は推して知るべしでしょう。やっぱり一度は世の達人達の作品を見ておくべきかもしれません。また、たいへん広いスペースを持つ施設でした。2階はNHKの常設展示があり、地味ですがまた来てじっくり見たいような展示もありました。1階では切手になった明治の錦絵の原画が並び、もっと時間がほしくなります。元はお役所だった名残なのか、学校やグループの見学者向けにお弁当を広げられるような無料の場所もありました。いまどき感心です。

その休憩所の手前には面白い売店があって、ふつうの土産物の他に切手収集に必要なもの、マニアが好むものが揃っています。「入荷しました!」との貼紙のボール箱は古い葉書や封筒の山。どこの家にもあるような昔の郵便物(ただしお爺さん、ひい爺さんの代のもの)です。何にするんでしょうね? 買い逃したり再び欲しくなった記念切手を買うのは東京中央郵便局だと思っていましたが、ここでも、かなり古い時代のものまで額面の値段で売っていました。私は30円均一の箱の中から「東京オリンピック記念」と「長谷川等伯」を買いました。それと、切手の絵葉書の箱に「ゴジラ」があったので買いました。前日行った中学の同期会で聞いた「ゴジラのグループ」の話(まったく内輪の話です)に因むものです。また、こんな本がちょっと欲しくなりました。全国1万数千の郵便局それぞれが持つスタンプの印影を全部集めたものです。(10月28日)



逓信総合博物館のホームページ

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