お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2007年7月30日

スワン・サイダー



暑い日が続きました。外はかんかん照りの午後、数日前にサイダーを買っておいたのを思い出して飲んだら美味しかった! (よく冷えた瓶は汗をかいていて、記念写真はぴんぼけ風ですが。)

近頃「地サイダー」が流行っているそうです。子供頃から「三ツ矢サイダー」か「キリン・レモン」しか知りませんでしたが、実は全国各地にその土地のサイダーがたくさんあるそうなのです。これは「スワン・サイダー」という名前で、創業明治35年の佐賀県のサイダーです。サイダーを買うのは珍しいことですが、レトロなラベルに惹かれてしまいました。シュワシュワの加減がちょうどいいやさしい味のサイダーでした。

近所のスーパーで買いました。それにしても、この冬あたりから九州の産物を多く見かけるのですが、気のせいでしょうか?(7月27日)

和柄のブラウス


選挙の帰りは恵比寿三越に寄り道しました。入ってすぐの和食器売場の大売り出しを見ていたら、隣に並んでいた和柄の品々に目移りしました。ちりめん織りですが綿100%、細身で短めで小さな半袖のシャツブラウスです。赤〜フューシャが中心の、かなり凝った華やかな模様です。眺めていると、昔の子供の晴れ着のような、大お屋敷の幼いおひい様の着物のような、気がしてきました。中国製ですが京都のメーカー(「夢み屋」という名前)の商品です。

和柄(わがら)は、いかにも若向きのわざとらしい種類を除けば、いかにも(派手好きな)中高年風になってしまいがちです。化繊のちりめんで、黒地に朱色と白の菊と源氏車‥‥‥‥みたいな柄が多いようで、そういうのはかなり着る人を選ぶと思います。「和柄」は生地屋さんではずいぶん前から一つのジャンルになっており、沢山の種類を見ることができますが、既製服でもいろいろな雰囲気の生地を使った製品が出てきたらいいのにと思います。(7月29日)

2007年7月25日

ケロログのケロがイイ


上の図は「ケロログ」のバナーです。このブログを始めたと同じ頃、GarageBandで作りためた音楽(のようなもの)も公開したくて音の出るブログを探しました。行き着いたのが「ケロログ」です。決め手は何といってもホームページで八面六臂の活躍の「ケロ」です。素晴らしいんです。(私が「ケロ」と呼ぶだけで、実は本名不詳。)私はケロログを提供するvoiceblog様にお願いし、自分のブログの中でもケロと遊べるように許可をもらったくらいです。

ケロログのホームページ

まず、このホームページにおいて季節ごとにアニメ状のケロが登場します。(今日のぞくと、梅雨時の風景からピーカン夏休みに変わっていました!)他にも音声ブログについての説明や各種コーナーのページの随所に七変化のケロが登場します。カエル好きの人、カワイイもの好きの人、ぜひご覧くださいませ。

なお、私の音声ブログは目下リニューアル中です。近々こちらと繋ぐ予定です。


追記:リニューアル進行中ですが、つなぎました。こちらへどうぞ。(8月吉日)
http://www.voiceblog.jp/triskelion/

2007年7月23日

毛糸を編んでいます


7月は外出が少ないせいか、無駄遣いも少なめです。テーマに沿う話題がなかなかありません。ならば自慢の所蔵品について書けばよいものを、実は先日来編物をしています。(まだ梅雨だというのに今年の夏は湿気が少ないのか、7月になってもウールが編むのに苦じゃありません。)編物を始めると他のことをしなくなってしまい、ブログもお留守になりがちですが、今編んでいるものについては後日まとめて書く予定です。(と言いつつ、自分はどうしてこうつまんない文章しか書けないのかと少々しょげてもいます。)

ということで、なかなか画面が更新できませんが、どうぞお見捨てなきようよろしくお願いいたします。

2007年7月19日

続・餃子への道

先日横浜の中華街で買った餃子の皮の麺棒を使いました。皮の内側が厚く外側が薄く作れるように中が太くできています。ところが、これで丸く作るのはなかなか難しいのでした。

私が餃子の皮を作るのは初めてです。上手くいきそうに思っても、外側を薄くするうちに回りが大きく波を打ってしまいます。また薄く作ったつもりでも、出来上がって食べてみるととても厚いのでした。でも自家製の皮はよく伸びるので、包むときの工夫も必要かもしれません。慣れるにはまだまだ修行がいるようです。

ところで、皮の厚い餃子は焼き餃子より水餃子があうと思いました。(右手でポーズして左手で写真を撮るのも難しいのでした。)(7月18日)

2007年7月18日

近頃、お肉の話


北海道発の「食肉偽装」発覚から1ヶ月。ずっと書きたかったのですが書くのが難しいのと、写真がなかなか撮れなくて投稿が遅れました。(コロッケを揚げるのにいい七輪があったのに、何処へいったか‥‥‥‥)その間にマスコミの意見は出そろった感じですが、あらためて思うところを書いておきたく思います。

その前に。このブログの「リンク欄」にも入れている「ビデオニュース・ドットコム」ではこの「食肉偽装」の問題を、表示のしかたの視点から2時間以上にわたって語っています。ぜひご覧ください。(3ヶ月間公開。全部を見るのは有料ですが、すごく濃い内容です。)

(1)虚偽表示のコロッケがすぐに回収されたこと

結果的にはそうするべきだったのかもしれませんが、牛肉100%という表示が嘘だったというニュースとスーパーが品物を片付けている映像を同時に見て、少し驚きました。牛肉だけでなく「豚肉が混じっていた」というのですから、嘘は嘘でも毒や異物が混入したわけでもあるまいに、ユダヤ教徒でもあるまいに、どうして回収・廃棄なのかと。牛肉+豚肉のコロッケとして、破格の大安売りをすればいいのに、と。ニュース番組ではどこかの奥さんから使いかけの現物を手に入れて、「もう食べないからいらないと言っています」と見せていたのには、その奥さんもどうなのかな、と。とても奇異に感じました。お客がそういう人ばかりなら安売りしても売れないからお店側も回収するのが「信頼性の維持」なのか、と。ずいぶんふざけた、勿体のない話だ、と。

しかしその後の展開を見れば回収は正しかったんでしょう。ということは、ひとたびバレたらそれ以上のことも全部バレる、ということを売る側の責任者はわかっていたのかもしれませんよ。だから大急ぎで回収・廃棄したのではないかと思えてくるのです。

(2)加工肉食品はもともとあやしい

普通のスーパーで売っている普通のハム、ソーセージ、チャーシューなどはどれも変な味じゃありませんか。においも変です。自分で塊のお肉を買って作るチャーシューとはまったく別物で、同じお肉の味ではありません。絶対変な物が入っていると思います。豚の角煮のような調理したものは、タレの味も変です。家庭で単純な調味料で作るのとは違う、複雑な味というのか‥‥‥‥。デパ地下の少し値段の高いハムはずっとおいしくてお肉の味がします。それでも添加物がイッパイだから加工肉はいっさい食べないという自然食の信奉者もいるといいます。何枚も重ねてサンドイッチに挟むような薄切りのハムは「水ブタ」といって、お肉に水をたくさん混ぜるから薄く切れるのだというような話をきいたのは30年くらい前の永六輔の講演だったと記憶します。思えば疑いの目を持つようになったのはその頃からかもしれません。それでも、わかっていても、私だって昔は普通に買いましたし、今もたまには買います。それは、まともに作った美味しいものばかり買うお金がないから、しょうがないから買うのです。

私なんか昔の人間ですが、すでに化学調味料ドップリの世代です。しかしまだかろうじて食べもの一般について昔の味を覚えていたり、親が作ってくれたり自分で作った味を知っているからどちらが本物かわかるし、そこから類推することもできるのだと思います。私より若い人達、今の子育て世代、さらに子供達など、最初から工場で作った食べ物(インスタントや出来合いのお惣菜)やファストフードをあたり前にして育った人達には本物と偽物を分ける基準となる味覚があるのか、よけいな心配をしてしまいます。基準のない人達が疑問を持たずにスーパーの加工肉(だけではありませんが)を買うのかもしれないと思うと‥‥‥‥食の悪循環は続くわけで、悲しいような嫌な気持ちになります。

(3)「鳴き声以外ぜんぶ」食べ尽くすこと

この事件では他にも興味ある偽装がありました。豚肉に血と心臓を混ぜて見た目も味も牛の挽肉のようになったもので何かを作ってどうのこうの。その社長はカネ儲けのためにやったから悪者ですが、まぜること自体はすごいアイデアだと思いました。その知恵を堂々と「家畜を食べ尽くす方法」として表舞台で使ってほしかったと思います。(もっともそれをよい代用食だと思う感覚が大衆にあればの話ですが。)(しかし言われるまで誰も気づかなかったのですからね!)

ニュースを聞いて血や心臓という単語に衝撃を受けた人は多いと思いますが、本来肉食とは血も内臓も、食べられる物は全部食べるもので、それぞれに調理法が確立されているものです。(食べられない部分は衣、住、あるいは道具などに使いました。)また、昨今では健康長寿色の立場から野菜など葉も実も茎も根も「全部を食べる」ことを提唱する人達がいて、なるほどと思います。しかし、そもそも食べることとは「自分の生存のために他者のいのちを頂戴すること」です。植物でも動物でも、いのちを頂戴するからには収穫し屠殺したすべてを食べ尽くし使い尽くすのが礼儀というものだと思います。肉食の伝統のある土地では、どこでも古来そのようにやってきました。日本で一般化したのは明治以来で、一部を除けば肉食の伝統がなかったので「食べ尽くし使い尽くす」土着の文化はなく、外国文化の上澄みのようなもので、調理法もほとんど正肉に限られてしまいました。(これだけイタリア料理が広まっても、トロリとした骨髄を味わうオッシブーキなど人気がなさそうです。)

(その意味でも狂牛病は根深いのです。「脳や骨髄など危険部位を食べなければ大丈夫」というのが公式見解のようですが、仮にそうだとしても、そうやって食べ残すのは食肉の道理に反します。すべてを食べ尽くすことを前提に安全なものを供給するのが筋で、これでは本末転倒です。)

もっともキドニーパイ(肝臓のパイ)が有名なイギリスでも、内臓専門の料理店などはやはりゲテモノ系なのか、ちょっとマイナーな感じのようです。食生活が豊かになり贅沢になれば、誰でも正肉、上肉を食べたがるものでしょうけど‥‥‥ しかしお肉を食べるなら、肉食にまつわるその他の面倒も引き受けなければいけないと思います。個人もなるべく、できる範囲で。

もう何年も前に見たテレビ番組で、どこかの生協だったかもしれませんが、鶏ガラを無駄に捨てることに我慢できず、一般消費者に鶏ガラを使ってもらおうと苦心している人を取材したものを見たことがあります。もも肉2本、手羽2本、胸肉を食べたら鶏ガラが一つ出ることを忘れてはいけないと思います。

2007年7月17日

久しぶりに鶏ガラスープ

まだアップしていない原稿に関連することなので順不同ですが、昨日(11日)鶏ガラを買いました。たまたま閉店前のスーパーに寄ると肉売場の棚のすみに珍しく鶏ガラがたくさん出ていたからです。(うちのほうではいつも売っているわけでなく、あってもたいてい1つ2つです。)ガラは一つ100円。解凍したもので、袋の中に少し汁が出ていて、こういうのはちょっとまずそうな気がしますが、まあ2つ。骨付きもも肉を一つ足したいところですが、1本400円以上のが2つしかなくて、ダシにはもったいないから手羽先にしました。これで鶏ガラスープを作ろうというわけです。

今日は早朝からダシ取りです。私のやり方はかなり簡単で、最初に沸騰したお湯に通してから汚れをとります。このガラはとてもきれいに処理されていて、お掃除はほとんどいりませんでした。今日は自慢の中華包丁でちょいと砕いてコッテリスープにしようと思います。ざくざく切ったショウガ、ニンニクの残り1かけ、外の皮が乾いた長ネギ、小さくて残ったタマネギという、残りものとありあわせをガラと一緒に大鍋で水から煮ます。途中何度かていねいにアクを取り、好きな濃さになるまで、今日は3時間近く煮ました。できあがったらざるでスープを越します。手羽先はお料理に使いますし、ガラからも食べられるお肉や軟骨をこそげ取ります。

こういう作業は最初は少しキモチワルイのですが、これが「食べる」ということなのだと自分に言い聞かせたものです。もちろん首をしめたり羽をむしったり何もかも自分でやろうとは思いませんが、鶏ガラスープは魚のアラと同じく、大鍋一つあればいいし、値段も安いし簡単でおいしいしんです。私ももっと頻繁に(鶏1羽相当分を食べるごとに)作らなきゃと思います。さらに、多くの人がたまに作れば需要が増して供給を作り、廃棄を減らせます。

などと言いつつ、コッテリおいしいスープが出来たんですが、食欲がないのでお料理する気になりません。洋風の野菜スープか、中華の卵とじのスープとあんかけのおかずか‥‥‥‥空想するだけです。お粗末。(7月12日)


(そういうわけで翌日、もどした干椎茸を入れた卵とじのスープにしました。おいしい‥‥‥‥ 栄養もタップリのはずです。残った分はさらに後日、ナスと鶏の挽肉のカレーに使いました。おいしい‥‥‥‥)
Preparing chicken broth for myself.

2007年7月13日

かつらが欲しい



エスニックな雑貨屋さん(チャイハネ)で、表に並んだ箱の中からヒップホップ系男女兼用ニットキャップをみつけました。綿100%の太い糸を柔らかく編んだゆったりサイズ。後ろ頭にゆとりのある形です。(この帽子をかぶった男の子の写真が表示されていました。うむ、かっこいい。)ネパール製で1400円とは大きく出たものですが、なかなかよい模様編みです。ちょうど生成色の夏物を編みたいと思っていたところでしたから、まあ、糸代ということです。

冬には手放せないニットキャップ(またの名を「しょうちゃん帽」)ですが、夏場はこれまでつばのある帽子が専門でした。木綿のニットキャップは5月にパイユドールで買った物が初めてです。これがことのほか便利で、毎日のようにかぶっています。そこで他の色も欲しくなりました。何色あっても困りませんよ。ニットキャップはいろいろな色や模様が可能で服装のアクセントになるだけでなく、眼鏡やサングラスをかけるのに邪魔をしないし、室内でもかぶったままでいられます。そしてその「かぶったままでいられる」ことこそが、近年たいへん重要な要素なのです。

ここからは私の真面目な悩みの告白になりますが。私の頭は絶壁(「東京っ子頭」ともいう)に加えて「毛並みが悪い」のです。髪の毛というのがテンデンバラバラの方向に生えています。これは深刻です。人様を観察すると、髪の毛とはたいてい後ろ頭の中央斜め上方のツムジから四方八方に広がり、そこから下へ向かって伸びています。私の場合そのツムジが人様よりも下にあり、それだけでも格好が悪いのに、強い渦を巻いて(わかりますか?)そのため髪の毛が後ろ頭の半分では下に向かいますが、もう半分では上に向かい、それ以外は左右に向かうのです。かつては髪も多く髪の重みでなんとか下を向きましたが、寄る年波髪は細り数は減り、ツムジの勢いに負けます。ツムジの機嫌の悪い日にはツムジがわんこのお尻の穴状態です。さらにツムジとは別の変な流れもあり、わかってもらえないでしょうが、長く伸ばして束ねようともきれいにまとまるものではありません。そこで逆手を取り、もう流れに抗うのはやめて、流れに沿ったショートカットにしました。この作戦は大成功でした。しかし短く切れば型くずれも早いのです。芸能人や女社長のように頻繁に美容院へ通うわけではない私には新たな問題となりました。そこで、型くずれが始まってから次のヘアカットへ行くまでの時間かせぎに、室内でもかぶっていられる帽子の助けを借りるのです。もともと帽子はよくかぶりますから、まあ自然なボロ隠しです。

もちろんその趣旨では帽子でなくてもいいんです。テレビではヘアピースの宣伝が盛んで、すごく高価だそうですが、ホイと乗せるかつらには憧れます。しかしボリュームアップ用のかつらでは、却って常にかつらに合わせた髪型を維持しないといけないかもしれません。ですから出来るなら黒柳徹子女史のような、自分だけの決定版ヘアスタイルで作った総かつらの所有が理想です。出かけるときにホイとかぶる総かつらがあれば、自分の頭は坊主でいいと思います。本当にそう思っています。

でも帽子は十代から好きで、幸い愛想のいい帽子屋さんも、口の悪い家族も、私は帽子が似合うと言ってくれます。眼鏡のように、長いことかぶっていれば似合うようになるのでしょう。とはいえ今、一日中一年中ニットキャップをかぶっていられるのは、ほかならぬヒップホップのお兄さんたちのおかげかもしれません。



そして中華街の夜は更けました。(7月7日)
A versatile knitted cap for summer, made in Nepal.

2007年7月12日

酸っぱいラーメン@蓬萊園

元町は夜が早いようで(東京が異常なのかもしれませんが)、喜久屋の2階は既に終了していました。コーヒーで一休みしたいのに歩けど歩けど適当なお店がみつからず、やっぱり川を渡って中華街へ行きました。

たくさん歩いておなかもすいてきて(昨日の夕食以来です)、どこかで食べようかと思いウインドウの見本を眺めて歩いていると、近頃よく見かけるようになった酸っぱいラーメンが目にとまり(サンラータンメンというのでしょうか、不覚にも名前をちゃんと見ませんでした)、北京料理の蓬萊園に入りました。家庭的な小さな食堂です。



ほんとに酸っぱいラーメンでした。見える所から解説するとこうです。青いのは香菜、黒いのは粗挽きの黒胡椒です!(しかし決してかけすぎではありません!) スープの上部はとろみがあり、きれいな卵とじで、白いのはお豆腐です。食べているとシイタケ、タケノコ、鶏肉が入っていて、見た目より具だくさんでした。麺はじゃっかん幅広で薄く、私には珍しい太さですがこのラーメンにはぴったりだと思いました。かんじんのスープですが、しょうゆベースでさっぱりと酸っぱいのです。でも、思えば私はあんかけの焼きそばを食べるときにはお酢をタップリかける習性があり、酸っぱい麺は好みなんでしょう。珍味のようなラーメンですが、また食べたい味でした。

ところで、ラーメンどんぶりを載せたお皿がカワイかったんです。(7月7日)



Chinese sour soup noodle, currently popular among many.

聘珍楼みやげ


またもや少しずつあちこちで中華菓子を買いました。今日は華勝楼、華正楼、聘珍楼です。3つ目に入った聘珍楼の中華菓子売店ではお店の隅の目立たない所に面白い物を見つけました!



これが何かと言いますと‥‥‥‥一つ一つはこういうもので‥‥‥‥写真に撮ってもつまんないんですけど‥‥‥‥



絵はがきなんです。しかも、どうやら聘珍楼の飲茶メニューの実物大のようです。ちなみに上の少し歪んでしまった写真はマーライコウ(中華風カステラ)のセットです。(フカヒレ餃子や月餅はドーンと大きくて笑っちゃいます。)裏に解説付きです。切手は120円を貼るそうですが、この形ですよ、郵便屋さんありがとう!ですね。10種類くらいあり、1枚50円、5枚200円です。すごく気に入りました。(7月7日)
Terriffic postcards of the pictures of various dim sum dishes in full size.


(追記)10日、横浜から来た姉にこの絵葉書を自慢したところ、「これを買うなんて信じられない!」とのご意見でした。ハア、そうですか‥‥‥‥

2007年7月11日

お花畑のエプロン


7月7日、東神奈川のかなっくホールの帰りは石川町まで足をのばして元町を歩きました。



木綿のプリント地で作った簡単服をたくさん売っているお店(ドルチェ・サノ)があり、母親が着るような夏服がないかと探しましたが適当なものがないので、自分のエプロンを買いました。綾織、肉厚の木綿で、丈が長く、肩ひもがずれ落ちないというボタンで止める形です。ポケットも両側に付いています。でも実はエプロンが欲しかったというより、私に似合ったというより、この花柄がチェコアニメの「もぐらくん」の背景のようだったからです。エプロンよりも生地として使うかもしれません。
Motomoachi, a sylish shopping district in Yokohama; detail of lovely flower pattern of my brand new apron.

喜久屋のケーキ


しばらく歩くと、見覚えのあるお店がありました。十余年の昔、当時の職場の友達で生粋のハマッ子Hちゃんが連れてきてくれた由緒正しき洋菓子屋さん「喜久屋」です。ここでOくんと3人でお茶を飲みましたっけ。そのときたしかここの名物と教わったのを思い出し、「ラムボール」を2つ買いました。ケースには正統派ケーキがたくさん並び、美味しそうでしたが、持って帰る間にきっと崩れると思い、倒れても大丈夫そうなアップルパイ2つと、アーモンドとキャラメルをどうとかこうとかのハニーというケーキ1つにしました。



角に建つ薄緑色のモダーンな佇まいは洒落ていて、銀座や青山ではもはや不可能な清潔さにひかれます。つくり物ではないから、こういうお店を見ると買いたくなります。私はよそ者で多くを知りませんが、保守的な人間の期待を裏切らないお菓子でした。テレビや雑誌でもてはやされるような今風の派手なお菓子はあまり好きになれないんです。(食べず嫌いかもしれませんけど、と言っておきませう。)
A traditional confectionary Kiku-ya in Motomachi, Yokohama.

2007年7月10日

あやしげなTシャツ1号



懸案だったアイロンプリントのTシャツを作りました。先月「あやしげなキャラ製造中」「アイロンプリント顛末の記」で書いた「偽キャラの偽物」です。初めてですから何度か着たヨレTシャツで試しました。

使ったのはエーワンの「アイロンプリントシート」。プリンタで用紙に印刷したあと、図柄の回りをはさみで切り抜いたものをアイロンプリントするという手順です。Tシャツには図柄の部分だけでなく、切り抜いた用紙の形どおりの薄い膜も貼り付けることになり、貼り付いた感じがはっきり見えるので、いい形に切り取らないといけませんね。膜はつや消しの透明シールの状態で、色物は透けます。(下左)



詳しい説明書が入っており、間違いなく作れるのですが、注意点の一つ「ホコリをよく落とす」というところが手抜きだったようで、なるほどホコリをサンドイッチしてしまいました。(上右)

イラストの位置がずいぶん上に見えるかもしれませんが、自分が着たときにちょうどいいと思う所にプリントしました。それが出来るのも自家製のいいところでしょう。これもやみつきになりそうです。絵さえ描ければ乱作しようと思います。

2007年7月9日

飯島和久さんのコンサート


靴作りを再開した友人Iは生物部の後輩のAさん(飯島文子さん)とずっと親しい交流があり、ときどきその人の話をしてくれるのですが、私にはそれが人生というものの一つの理想、今という時代における一つの到達点に思えてなりませんでした。つまり‥‥‥‥「羨ましい」。八ヶ岳の麓で犬と一緒に畑を耕す健康的な暮らし。してその正体はフルートの演奏家であり、実はご主人も息子さんもフルート奏者という夢のような音楽一家です。おまけに息子さんはパソコンに強く写真がものすごく上手い! 5月の同窓会の後の宴会では私の後輩にあたるSくんのおかげで思いがけずAさんとお喋りする機会があり、こんなにパワフルで魅力的な同窓生の演奏をぜひ聞いてみたいと思いました。

そのとき教わったご主人の飯島氏のホームページを先日久しぶりに訪れたとき、「飯島和久と11人の仲間たち」というコンサートを見つけました。Aさんと息子さんも出演しますし、プロの演奏家の多いお弟子さんたちと一緒に「フルートのオーケストラ」をやるという、滅多にありそうにない趣向です。しかも場所は横浜。さっそくAさんに連絡をとりました。ところがIはどうしても用事で行けないと言い、おたがいに残念でした。日も迫っていましたが、他の同窓の音楽好きに声をかけると土曜日は仕事だと言い自分のイベントがあると言い、どやつもこやつももまったくしょうがありません。しかしこれを逃す手はありませんから、7月7日は一人で東神奈川駅下車のかなっくホールに行きました。

私には知らない曲の多いプログラムでしたが、演奏の間ごとにフルートや音楽について飯島氏のお話があり、期待どおりのアットホームで親しみやすいコンサートだったんです。いろいろな時代からの選曲で、フルートだけなのに飽きることがありません。私はやっぱりバロックのアンサンブル(ボワルモルティエ「五重奏」)が一番好きですが、12音階の難解な現代曲かと思われるソロ(サンカン「ソナチネ」)にも聞きほれました。また、伴奏のピアニストがすごく上手いと思いました。

「フルートのオーケストラ」では飯島氏が指揮をとり、フルート9本と最高音にピッコロ1本、最低音にバスフルート1本を加えた構成になりました。バスフルートというものを初めて知りましたが、傘の柄のようにカーブした形をしています。それをAさんが吹きました。金管といってもラッパと違い、フルートの折り重なる響きはあくまで軽やかです。(ビゼー「衛兵の交代」、ドビュッシー「月の光」)。そこでは横一列に立って並んだ演奏家達が色とりどりのドレス姿に華やいでとてもきれいで、これもフルートならではの特記事項だと思いますよ。アンコールはおそらく面目躍如たるものでしょう。題名はわからないのですが、調子のよい曲にコミカルな演出があって、それが可笑しくてみんな笑い出してしまいました。私はツウですからこういう楽しいコンサートが好きです。

ところで、心地よい音楽に身をゆだねればフワフワいろいろ妄想が広がるものです。Aさんは貫禄を感じさせる黒のドレスがよく似合ってきれいでした。アップにした髪から全体にかけてのシルエットがエリザベス朝の貴婦人を連想させるのです。そういうお母さんの姿を見ている諒くんは明らかに絶対に私と違う、と思いました。私に大正生まれの母親のドレス姿はありえませんから。そしてお父さんのお弟子さんたちのドレス姿にも囲まれて、そういうのがあたりまえの感覚は絶対に私と違うし、他のたいていの男の子達とも絶対に違うと。ドレスにこだわるわけではありませんが、それは文化環境の一つの象徴というものです。また、退場のとき女の人を先に通す仕草には、小さいときからステージマナーを教育されているのだろうと思いました。違う。違う。う〜ん、違う。

また私はリコーダーが好きで習いにも行きましたしよく聞いたものですが、正直なところフルートはジャン・ピエール・ランパルのヴィヴァルディくらいで、聞くことに慣れていません。しかしこの日フルートを聞きながら、なんとなく「この人達はいい人達なのだろうなあ」と思ったのです。その音色にあらためて「吐く息で作る音」を意識しました。息とはその人の体の中から出てくるのですから、その人の中身と同じかもしれない、と。つまり、敢えて極端に単純化するなら、きれいな人の息はきれいで、きたない人の息はきたないということがあるのではないか。そしてきれいな人のきれいな息の作る音はきれいで、きたない人のきたない息の作る音はきたないということがあるのではないかと。(なにか西洋の寓話に出てきそうな対比です。)もちろん「きれい」「きたない」は沢山の説明を必要とする言葉ですが。でも息が奏でる音楽には楽器や技術を超えた演奏家の内部が本質的に漂う、という話ならありえそうに思います。その仮定に基づいてちょっと調べてたり集中的に音楽を聞いてみたら面白いかも、などと思ったのです。

「フルート吹きの平日」(飯島和久さんのホームページ)
このさいフルートのお勉強

2007年7月7日

大河原良子さんの個展


大河原良子さんの個展を見に行きました。鉄のアーティストです。作品は鉄と和紙で明かりを包んだ燭台を中心に、大小さまざまな形の蝋燭立てや火消しなど、明かりにまつわるものです。

私はこの和紙を使った燭台がとっても好きなんです(正直なところ「欲しいっ!」と思います。しかしもし私が所有できたとしたら作品がかわいそうなのです。)3種類あり、大きいものが高さ50センチくらいでしょうか。中には電球が入っています。いずれも異なる模様の鉄の質感と和紙を透かした柔らかな光が、なんともきれいです。木、石、漆喰壁といった自然な素材に映えそうで、和洋どちらの空間にも合いそうです。こざっぱりした居間や寝室の一隅に置いた場面を空想しながら溜息をつくのですが。また、もうふた回りほど大きい燭台を床に置いた所を見てみたくなりました。



和紙を使わない作品では、光と影の模様が周囲に広がります。いろいろな形のろうそく立てもありました。(一つ目と二つ目の写真には上手く写っていなくて失敗でした。)立てるだけでなく、上から釣るもの壁に取り付けるものがあり、そうした作品は燭台とは違い、数十年分の骨董や道具類が折り重なってごちゃごちゃした中にあっても似合いそうでした。(火を点したら危険でしょうけど。)また、将来古びて色が変わったり多少腐食したとしても、いい姿であり続けるのではないかと思いました。そんなふうに勝手な空想が楽しいんです。ところで、これら鉄の作品は昔ながらの鍛冶屋さんのように焼いた鉄を叩いて作るのだそうです。女の人がそのような仕事をする姿って、かっこいい!

こちらは銅でしょうか。折れた蚊取り線香もこんなふうに挟んで、明治のタコ唐草かリモージュの小皿にでものせたら、早く蚊が飛んでこないか待ちかねてしまうでしょう。先っぽには蝋燭をさすこともできそうです。ほら、値札が付いているでしょう? ほんとうは一つ欲しかったのです。

この展覧会は大河原さんご本人から案内をもらいました。面識はありませんが、友達の彫刻家M氏のアトリエに関わるアーティストの一人で、私もアトリエに出入りしていたことから私にもメールを送ってくださいました。大河原さんの作品はかねてよりアトリエに置いてある過去の個展の案内状の写真を見て憧れていましたので、(八王子はかなり遠いのですが)ぜひ個展でじっさいの作品を見たいと思ったのです。

大河原さんは作品の発表の場として、都心のギャラリーの、ある種理想化された無機質な展示空間よりも人の生活に近い場所を選ぶようです。ホームページで過去の展覧会を見ますと、毎回こんな場所が東京にあったのかと思うような、味わい深い場所ばかりです。(なんと私の地元でありながら初めて聞く石神井の喫茶店もありました。)そういう発表のしかたは作品にもう一つの表情を与えるように思えます。

今回の会場はパペルブルグという珈琲店でした。(これがまたすごいお店でしたから別項をもうけます。)事前にお店のホームページで住所と地図を写して持って行きましたが、八王子の駅で右も左もわからなくなり、交番で尋ねると「歩いて行ける距離では‥‥‥‥」と言われ、バスは1時間に1本だそうで、帰るわけにもいかずタクシーを奮発しました。1460円もかかりましたよ! しかしお店に着いて、まずは美味しいコーヒーでひと息ついているとあらぬ方向から声をかけられ、見るとMくんがいるではありませんか。なんという偶然。一緒に作品を見ることができ、帰りは車に乗せてもらいましたし、「タケノコ掘り」以来のお喋りをして、ほんとによい一日となりました。(7月1日)

大河原さんのホームページ

Beauty of calm light through the Japanese paper. Iron works with style by Ryoko Ohkawara.

2007年7月6日

パペルブルグという珈琲店


国道16号線沿い、八王子市遣水(やりみず)の珈琲店です。大河原さんの個展がなければ知るよしもないお店でした。しかし事前にホームページで場所を確認したとき、お店の写真を見て「まさか?!」と思いました。いったい日本のどういう情景においてこの建築物が存在可能であるのか??? しかしその日タクシーを降りると、目の前に存在したのです。

この建物のコンセプトは「中世南ドイツの騎士の館」だそうです。ホームページの写真では、たしかに重厚な雰囲気のようだけど、どうして壁だけイタリアンなの? どう見てもマンテーニャの写しでしょう? 中世のドイツなら壁画といっても紋章を描くくらいでしょうし、どちらかといえば獣の首や武具を飾ったのではないかしらむ? などと思いましたが、じっさいにお店に入るとそんな屁理屈はどうでもよくなりました。建物の中は全部が一つの部屋(=お店)で、吹き抜けの高い天井と窓からの光に、すんなり異空間になじんでしまうのでした。建ったのは16年前ですが、もっともっと古く感じるのは廃材を使ったからだそうです。落ち着きのある居心地のよいお店です。而してお店の中は、みんなどこからどうやって来たのだろう?と思うほどのお客でした。

展示のための場所はお店から半ば仕切られた形の小部屋のようになっていて、作品のためにも鑑賞者のためにもいい空間でした。都心の無機質なギャラリーに展示するとは別の一面を作品から引き出すに違いありません。その展示室の手前には、木目色の立派なグランドピアノがありました。ここでコンサートもやるんでしょうか。バイオリン、チェロ、ピアノの室内楽を奏でたら、音がよく響くでしょうね。聞いてみたくなります。(室内楽は室内で聞いてこそ室内楽ですからね。)

かんじんのコーヒーは頭グルグルしそうなほど沢山の種類があります。値段も高いものは信じられないほど高いのですが、それだけのものを飲ませてくれそうな気がします。機会があれば珍しいものを試したいところですが。私は最初は一人でしたからカウンタに陣取り、モカ系のストレートにしました。(これはコーヒー専門店の普通の値段です。)イギリスのボーンチャイナで供されるコーヒーは当然深炒りで、じっくり味わえる美味しさでした。目の前でいれてくれる若い珈琲職人さんは笑顔でいろいろなお話をしてくれて、楽しく為にもなりました。それでもやっぱり八王子は遠すぎますよ。でも八王子の地だから可能なお店なのでしょう。

結婚式場の「日本閣」の向かいです。お店の前がバス停で、八王子の北口発のバスが1時間に1本くらい通るそうです。ううむ‥‥‥‥


パペルブルグのホームページ
(今確認のためにホームページを見ましたら、7月1日に一新したそうです。わかりやすくなりましたが、建物や壁画の写真がなくなったのは残念でした。)


さて、私はコーヒーをおかわりしてダラダラ長居をしたかったのですが、おかわりの代わりに豆を買い、帰路にMくんの車を当て込んでいる手前、彼の予定に合わせてお店を出たのです。八王子の駅まで乗せてもらえれば御の字でしたが、アトリエに行くというので、久しぶりに私も行くことにしました。

小野路のアトリエは4月の「タケノコ掘り」以来です。段差のある敷地のあちこちに大きな株のあじさいが見頃で、今にも雨が降りそうな空模様の下、とてもきれいでした。もちろん立派なやつを数本もらって帰りました。(7月1日)
"Pappelburg", a unique coffee shop in Hachiohji, for its outstanding imitation of a German house in the Middle Age.

2007年7月5日

アイロンプリントの買物袋(2)


アイロンプリント用のクレヨン+97円の買物袋=続編です。

二つ目を作りました。苦労したわりに見栄えのしない袋になり、持ち手に描いた模様が失敗でした。今ひとつだと思った最初の袋のほうがかわいく見えます。作ってみると難しいものですね。しかし懲りずに今後もたくさん作る予定です。「作品」は後日まとめて「発表」することにして、第二号の全体像はそのときご披露しようと思います。そのほうが失敗が目立たないでしょうから。(6月30日)

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